カツンカツンとレールから
小さな音を立ててカーテンがゆれる。
引き違い戸の向こう、北側が寝室。
南北両側の窓と真ん中の引き違い戸を
開け放つと、この季節は心地よい風が
通り抜けてゆく。
「だるまさんがころんだ」
外には近所の子供の声が響いている。
10月に入ったけれど、
室内ではまだ半袖Tシャツに
肌になじんだよれ気味のジーンズが
ちょうど心地いい。
思い出したように
いただいたお茶を淹れてみた。
カモミールかな?
ピリッとジンジャーの味もするような。
風の音や温度を感じながら
いつもとちがうお茶を飲み、
一目惚れした銅板画家、
南桂子さんの作品集をゆっくりひらく。
気持ちよすぎる月曜日の午後。
全身がほぐれる〜