布施英利著『パリの美術館で美を学ぶ ルーブルから南仏まで』 | J'aime・・・

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 布施英利著『パリの美術館で美を学ぶ  ルーブルから南仏まで』読みました。

 

アート 本の紹介 アート

本書は、パリの美術館ガイドであると同時に、美を知るためのガイドでもある。1区から16区までかたつむりの渦のような形になっているパリの街。その順番に沿った地理的な構成で、ルーブルから美をめぐる旅をはじめよう。パリのかたつむりのような渦巻は、やがて郊外へ飛び出し、ジヴェルニーやヴィリエ・ル・バークルなどの村にある画家のアトリエを訪ねる。さらにその渦の行先は大きくなり、南仏のニースやマルセイユにある美術館にも話は及んでいく。その渦の先には、何があるのか。パリの美術館から、どんな美がみえてくるのだろうか――。

 

本 感想 本

 めちゃくちゃ面白かった~♪パリの美術館巡りをしている気分で読めました。美術史の勉強にもなる。今まで良く分からなかった西洋美術のことも良く分かりました。イタリアの影響を受けたフランス美術。そこからバロック、ロココ、新古典主義、ロマン派へと、その流れも分かりました。何より凄かったのは、ルーブル美術館の所蔵物を通して知る古代エジプト、古代ギリシャの文化史、美術史、そして歴史。特にギリシャ文化と美術には興味が持てました。私が初めて海外へ行ったのはギリシャ。アテネで見た月夜に浮かぶパルテノン神殿は忘れられません。また行きたいな。今度は、この本をガイドブックに古代美術の旅がしたくなりました。

 パリには、たくさんの美術館があります。その美術館が持つ作品紹介も丁寧に分かりやすく記されてます。本の舞台は、パリ郊外や南仏へ。絵画だけじゃなく、建物としての教会美術の紹介もあります。教会に入った時に五感で感じるあの感触や匂いまでも伝わってきます。ギリシャへも行きたいけど、まずはやっぱりパリだな。フランスだな。次に行くときに、スーツケースに入れておきたい1冊になりました。興味のある方は是非お読みください。興味なくても読んで見てください。新しい世界が広がります。