フランシス・ホジソン・バーネット/著、 川端康成/訳 『小公子』 | J'aime・・・

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私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
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2023年年末に図書館で借り、年明けに読んだ本。

フランシス・ホジソン・バーネット/著、 川端康成/訳 『小公子』

 借りたきっかけは、表紙のイラストに惹かれたこと。そして、あの川端康成が日本語訳をしてたことに驚いたから。さらに借りた理由を加えると、誰もが知ってる『小公子』。恐らく私は初読みだと思います。子供の頃に読んだ記憶がない。でも、タイトルだけは知ってる。これじゃあイカン!と思って読んだんです。

 

 優しく愛溢れる主人公セドリックの物語でした。優しく愛溢れる心で接すると、どんな堅物な人も、意地悪な人も変わる。今のぎくしゃくした人間関係や、駆け引き、心の本音を語れないオトナの事情の中に生きている私にとっては、心洗われるものでした。なんたってシンプルでストレート。優しさと愛!これだけがあればいいんだ。

 

 川端康成の訳は、とても読みやすく、美しい日本語でした。あとがきに記された読者、主に子供たちへのメッセージに込めた優しさと生きる道しるべとなる言葉にも感動しました。『小公子』を知ってる方も、知らない方も、ぜひ、この川端康成訳の『小公子』を読んで頂きたいです。、高度経済成長を迎える前の、まだ、ちょっと貧しい時代の、日本の子供たちが、本という宝物から得る夢と希望を感じて頂きたいと思います。