20度目の台湾旅行 2016年12月29日~2017年1月2日 3日目
12月31日、3日目③三峡その2
三峡散策、今度は三峡老街を歩いてみます。大晦日、しかも土曜日のこの日、とにかくすごい人混みでした。
赤いレンガと木造、天井のランプ、とてもノスタルジックなのでしょうが、とにかく混んで大変です。
三峡老街を構成するひとつである民権街の両側には亭仔脚(アーケイドのようなもの)があります。これらを含む仁愛街と中山路に及ぶ長さ約260 メートルの三峡老街は台湾で一番長い老街です。古き良き時代の建物を利用し新しいお店もたくさんできています。ゆっくり散策したかったのですが、人混みに圧倒されたので、片側の亭仔脚を歩いただけで退散しました。平日の静かな時にゆっくりと散策するのがお勧めです。民権路から細い通りに入り三峡藍染のお店を覘き、仁愛路を経て、中山路へと戻って来ました
三峡藍染のおはなし
その昔、三峡は染料の原料である「大菁」(藍染の原料)の産地に近く、三峡渓を利用して淡水河から布を輸送したため、染物業が発展しました。清朝後期、三峡老街に最も多かったのは染物業を営む商店でした。染物の技術も発展し多くの技法も開発されたそうです。三峡では藍染を体験できる場所もあります。老街のはずれを少し歩いた工房を訪ねました。白いTシャツを碧く染めたもの、涼しげに染められた大判のストール、とても綺麗でした。三峡と藍染の関係は帰国後に知りました。この日、なぜ三峡へ来て藍染工房へ行くのか良く分かりませんでした。事前に情報を持ってたら良かったと後悔しています。
さて次は…、三峡老街からYouBikeで恩主公醫院というバス停まで移動。ここでYouBikeを返却し、これから目指す場所には行くために、さらに10分くらい歩きます。
※この恩主公醫院は、三峡とMRT永寧を結ぶ首都客運(Capital Bus)「916」バスが停車します。MRTを使って三峡へ行く場合はこのバスを使うと便利です。
※映画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE in 台湾」でも恩主公醫院のバス停がチラッと映ってます。
三峡で一番行きたかったのはここです。
新北市客家文化園區
1階
客家のテレビ局を模したブース。
椅子に座ってニュースキャスターになった記念写真が撮れます。撮った写真はメールで送信できます。自分宛てに送信したのですが…、届いてない。しかも2枚も送信したのに…。何で??
時尚客器展示區
お箸、お皿、カップなどの食器や、お料理に関する道具が展示されています。その中で一番気に入ったのがこのお箸とスプーンを携帯する小物。とても上品です。
繊細な纏花技法の特別展が開催されていました。とても繊細で緻密。その美しさにグイグイ引き込まれました。写真撮影禁止だったので画像はないんです。
展覽名稱:尋找世間最美的那條線─林淑瓊纏花創作個展
展 期 :105年12月16日(五)~106年2月5日(日)
2階
これが一番見たかった
客家花布のドレスを着たバービー人形。可愛い~ 。凄く素敵でした。バービーは女子の永遠の憧れ
素敵なファッションショーが展開されます
パリコレに引けを取らない客家コレ
バービー人形で客家の生活文化を再現しています。
客家藍染。さっき訪れた藍染工房をシレーーッと観たこと、更に後悔。
客家花布、どの花柄や色も本当に素敵
夢のような展示コーナーでした。
客家って何?客家人や客家の歴史、文化、芸術のことが映像と解説を通して学べるコーナーもあります
日本語の説明もあります。とても勉強になります。全部試聴するにはかなりの時間が必要です。私はちょっとだけ視聴しました。
この墨緣─詹秀蓉書法作品展も素晴らしかったです。
文字を使っての見事なアート。繊細で緻密、見る者を震撼させます。
展覽名稱 :墨緣─詹秀蓉書法作品展
展期:105年10月6日(四)~2月5日(日)
他にも「八方来客」「北客古蹟」という客家の歴史や古墳を紹介したエリア、「客路青山」では、樟脳と炭の生産と客家人の生活との関係を展示しています。客家人の宗教や祀り、採茶作業とにミュニケーションや歌の関係など様々な角度から客家を知るエリアがあります。残念ですがほとんどが保守点検のため閲覧できませんでした。
新北市客家文化園區では、独特な客家の生活風貌を知ることができます。日本と同じく餅つきをする習慣があるのも客家文化のひとつだそうです。いつかまたここを訪れ、今回観れなかった展示區を見てみたいと思います。
開館日:火~金9:00~17:00、土日9:00~18:00
休館日:毎月第一月曜日(祝日の場合は開放し翌日休み)、旧正月の大晦日と元日、選挙日
入館無料
http://www.hakka.ntpc.gov.tw/index.php
偶然にも新北市客家文化園區の目の前でバスが停車。
ちゃんと撮れてませんが、これは台北客運「917」路線バス(「916」じゃないですよ)。鶯歌からMRT永寧站を結ぶ路線バスです。新北市客家文化園區正門前にバス停があるのです。
時刻は16時57分、さあ、バスとMRTを乗り継いで台北へ帰りましょう。「台北へ帰る」この響きは嬉しいかも
次回に続く…
最後になりましたが、新北市客家文化園區の行き方をお伝えしますね
①三峡から行くなら、三峡とMRT永寧を結ぶ首都客運(Capital Bus)「916」路線バスで恩主公醫院下車。徒歩10分
②鶯歌から行くなら、鶯歌とMRT永寧を結ぶ台北客運「917」路線バスで新北市客家文化園區正門下車。目の前が新北市客家文化園區です。
③MRT永寧から行くなら、②のバスがお勧め