片倉佳史著『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895-1945 』 読みました。 | J'aime・・・

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私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

 2015年4月27日、祥伝社から刊行された、片倉佳史の新刊『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895-1945 』 読みました。これ、めちゃくちゃ面白いです。李登輝元台湾総も称賛の辞を送っています。台湾好きな方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
 
 片倉佳史さん
 私が語るまでもありません。1969年神奈川県生まれ、1991年にバックパッカーで台湾を訪れ、台湾の魅力のとりこになられたそうです。現在は、台湾に在住され、台湾の地理・歴史、原住民族の風俗・文化、グルメ、鉄道などのジャンルで執筆・撮影を続けており、これまでに手がけてきた旅行ガイドブックは30冊を数えます。また、日本統治時代の遺跡の調査、記録もされてます。台湾・日本でも数多くの講演を行ってます。8月23日(日)は、大阪でもトークライブが開催です。興味のある方、ぜひどうぞ。私は、残念ながら参加できません。次の機会は、参加したいです。
片倉佳史さんのwebサイト 「臺灣特捜百貨店」http://katakura.net/
(web サイトに8月23日トークライブ in Osaka の詳細もあります)


 本の紹介(出版社の記事を抜粋) 
 本書は、台湾をこよなく愛し、台湾全土を踏破した著者が、これまでに収集した2千枚を超える古写真を構成し、奇跡とも言うべき日本統治時代の台湾を再現した空前の1冊である。そこには明るい南国の空の下、快活に暮らす人々がいる。街があり、村があり、学校があり、工場があり、田畑があり、鉄道があり、そして麗(うるわ)しき自然がある。当時を知る人なら切なく懐(なつ)かしい光景に、若い世代なら数々の新鮮な発見に出会うはずだ。日台両国の皆さんに、心ゆくまで楽しんでいただきたい。
※詳しくは、片倉佳史さんのサイトでも紹介されています。

 この本、どちらかといえば、台湾に何度も足を運んだ方、台湾に嵌ってる方にお勧めです。古写真は、台湾と日本が歩んだ50年の歴史を語ってくれます。日本統治時代の台湾の風景が今はどう変わったのか、或いは、どう大切に保存されているのか良く分かります。誰もが知ってる龍山寺、総統府、台北火車站の光景、今と100年前を比べると変わったもの、変わらないものが良く分かります。まるでその時代にタイムスリップしたような錯覚になり、夢中で読むことが出来ます。古写真は、冬至の台湾をリアルに語ってくれます。ひとつひとつの古写真に込められた台湾と日本の繋がり、紡いだ友情に触れてみて下さい。

本 『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年』目次 本
◆麗しの島・なつかしの台湾風景(カラーページ)
 蓬莱の島・点景
 台湾の絶景
 光かがやく実りの島~のびゆく農業
 台湾の発展を支えた産業施設
 特産品と台湾固有の動植物
 人々の暮らしと生活風景
 台湾楽しや

◆今も残る日本統治時代の歴史遺産(現在の姿をご紹介したページ)
 官庁建築―統治機関を歩く
 公共空間と建築物―昭和期に興隆した建築群
 学校建築―教育という名の統治遺産
 宗教建築―植民地台湾における宗教建築
 今も漂う和風建築の美
 産業遺産―台湾の発展を支えた功労者たち
 美しき台北~島都の「今」

◆島都として君臨した一大都市 台北
 台湾総督府と台湾総督官邸
 日本統治時代の台北を歩く
 城内と三線道路
 台北新公園と台湾総督府博物館
 台北駅の変遷
 西門町・萬華と市内南部
 大稲埕を歩く
 台北市内の神社
 台北の学校建築

◆台湾北部
台北郊外の「台湾教育の聖地」士林・芝山巌
湯治客で賑わった台湾最大の温泉郷 北投
避暑地としても知られていた温泉郷 草山(陽明山)
台湾の門戸として栄えた港湾都市 基隆
東洋のヴェニスとも呼ばれた港町 淡水 
台北に最も近い景勝地 新店・碧潭
台北郊外に位置する小都市たち 板橋・樹林
台湾北西部の台地に発達した商業都市 桃園・中れき
山岳地域との交易で栄えた商業都市 大渓・角板山
台湾北西部の中枢として機能した都市 新竹
資源開発で栄えた新興産業都市 竹東
日本第二の高峰とタイヤルの霊峰 次高山・大覇尖山
台湾仏教の聖地を訪ねる 竹南・獅頭山
山間の盆地に発達した交易都市 苗栗 
東洋随一の規模を誇った大鉱山 瑞芳・金瓜石
台湾島北部にあった旧跡と温泉郷 澳底・礁渓・亀山島
蘭陽平野の中枢として機能した産業都市 宜蘭 
昭和期に栄えた木材搬出の基地 羅東・太平山
漁業基地として名を馳せた台北州南端の都市 蘇澳 

◆台湾中部
計画的に整備された台湾中部の中枢 台中
台湾中部に広がる一大森林地帯 豊原・八仙山・明治温泉
台湾西部沿岸部に連なる商業都市群 大甲・清水・通霄
台湾中部の中枢として機能した商業都市 彰化
路地が屋根に覆われた独特な家並み 鹿港
発電所建設で敷設された資材運搬路線 集集線
果実の栽培で知られた農業地帯 員林・北斗
山間の秘湯と霊峰登山 東埔温泉・新高山登山
台湾中央部に位置する商業都市 南投・埔里
山岳地帯の要衝となっていた拠点 霧社
製糖産業とともに栄えた都市たち 斗六・斗南・虎尾
水力発電所を擁した台湾最大の湖 日月潭

◆台湾南部
名刹をいだく台湾南部の地方都市 北港・新巷・朴子
高雄と台南に次ぐ地位を誇った産業都市 嘉義
無尽蔵の森林資源と謳われた山林 阿里山
阿里山鉄道の旅
日本最高峰。霊峰と称された台湾の象徴 新高山(玉山)
緑に囲まれた台湾南部最大の温泉郷 関子嶺温泉
製糖産業と製塩業で栄えた産業都市
新営・布袋・鹽水
台湾南部に広がる嘉南平野と地方都市
烏山頭・新化・麻豆
烏山頭ダムと嘉南大圳
台湾の都として君臨した古都 台南
 治日本統時代の台南を歩く
 台南銀座とハヤシ百貨店
 台南市内の中等教育機関
 台南駅
台湾史を自らに刻み込んだ町 安平
台湾南部の中枢となった新興産業都市 高雄
 日本統治時代の高雄を歩く
 高雄港と工場群
台湾南部を護った軍事都市 岡山
屏東平野に点在する農業都市群 鳳山・旗山・美濃
南部の一大農業地帯の中枢 屏東
屏東平野南部の地方都市と離島 潮州・東港・琉球嶼
台湾最南端の都市と温泉郷 恒春・四重渓温泉
バシー海峡に面した台湾最南端の地 鵞鑾鼻・墾丁
台湾海峡に浮かぶ美しい島々 澎湖諸島

◆台湾東部
日本人によって作られた東部開発の拠点 花蓮港(花蓮)
国立公園にも指定された天下の絶景 太魯閣峡谷・臨海道路
花蓮港庁内に成立した内地移民村 吉野・豊田・林田
台湾東部に生まれた製糖産業の拠点 上大和(馬太鞍)
台湾東部に湧いた小さな温泉郷 瑞穂
交通の要衝として栄えた地方都市 玉里
美しい家並みを誇った東部開発の拠点 台東
 高砂族の人々
 台東郊外
 海岸道路と台東以南
台東沖合に浮かぶ小さな島 火焼島(緑島)
タオ族が暮らす絶海の孤島 紅頭嶼(蘭嶼)
南シナ海に浮かぶ知られざる島々 新南群島・東沙島

◆詳録・皇太子台湾行啓

◆詳細台湾年表


 これを読むと、台湾全土の細部にわたる歴史、文化、産業、人々の暮らしが分かります台湾。初めて聞く地名もあります。そしてそれらの土地で、台湾の方と日本がどう関わったのかも分かります。教育機関の整備、衛生改善、製糖業など台湾の気候に合った産業の定着など、日本が関わることで、台湾で培われた伝統文化は独自の進化を遂げてゆきます。とても面白く、勉強になります。特筆したいのは、巻末の「詳細台湾年表」です。ここには「台湾歴史年表」が8ページにもわたり掲載されています。
 「1・2世紀 『後漢書』に台湾と思われる島嶼が「夷洲」の名で記される」にはじまり、「2015年2・月4日 台北市松山空港から出た金門行き復興航空が基隆河に墜落。43名死亡」までの出来事を、外国との関わり、政治の変遷、公共工事、文化など多くの出来事を年表にしたものです。大陸や日本国内の出来事や歴史とは関係なく、台湾で起きたことのみを年表にまとめています。台湾の歩んだ軌跡が良く分かります。こんな年表、凄く読んでみたかったので、とてもありがたいです。これだけでも価値ある一冊だと思いますスゴイ

 まだまだ残暑厳しい日本の夏です。暑さに負けず、『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895-1945 』 を読んで台湾を深く知りましょう!!

では…。