7度目の台湾旅行 2014年9月25日~27日 3日目 その1 伊達邵の村を訪ねる | J'aime・・・

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私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

 
   一夜明けました。私達はみんな早起き。6時半には、朝の散策に出かけます。ちょっと曇り空の朝です。義勇路を、山手側に歩いてみます。

 義勇路沿いのホテル。壁のデザインが面白いです。台北にはない光景です。

邵族伝統の織物模様朝なのでお店は開いてませんが、店舗兼住居をちょっとのぞくことが出来ました。中央の茶色い織物に鮮やかな縦の刺繍、このデザインが邵(サオ)族の特徴だそうです。とても鮮やかで綺麗です。

  こんな面白い日本語を見つけました。「こうしよう」という文字、侍というか浪人の絵…、何の関係があるのか????でも、ユニークですし、こんなところでも日本に出会えるなんて嬉しいです。

 義勇路は、中正街とぶつかるところで終わります。この中正路は伊達邵のバス停です。バス停の後部には、邵族の村があります。村の入り口にあるのが、1999.9.21大地震災後重建記念碑。1999年9月21日、南投県を震源地にマグニュード7.6の地震が発生しました。伊達邵も大きな被害を受けました。当時、復興に使ったと思われるショベルカーをこんな形で残しています。
 1999.9.21大地震災後重建記念 

 1999.9.21大地震災後重建記念 この碑の冒頭部にはには、「邵族家園」とあります。「家園jiāyuán」は、「故郷」という意味です。邵族が台湾原住民であり、独特の文化、言語、信仰を持つこと、人口280名の大部分が日月潭周辺にに住んでいることが記されています。1999.9.211大地震では、壊滅的被害を受け、邵族の伝統的住居や祭事をするための大切な建物を失ったが、多くの人々の支援のもと復興に至ったと記されています。碑の最後には、支援に関わった団体も列挙されています。「日本神戸」「日本京都山科」「日本岐阜長良川」「日本三島」と、何と多くの日本が列挙されていることでしょう。桃米にある紙教堂と神戸市長田区高取の関係にも驚きましたが、ここでも日本と台湾の熱い友情を感じ、とても感動しました。この9.11地震が発生した夜、日本の国際消防救助隊が最初に台湾入りし、現地へ向かいました。日本から派遣された救助隊の数は145人と世界1の数です。(2位アメリカ93名、3位ロシア73名)翌2000年に中華郵政は、1周年記念切手3種(5元、12元、25元)を発行しています。そのうち12元切手には日本から派遣された救助隊員が描かれています。この事実を知り、台湾からの感謝の気持ちに涙が出そうになりました。そして2011,3,11東日本大震災における台湾からの支援に繋がるのですね。感謝の気持ちを大切にすること、義をつくすこと、この関係でふたつの国は結ばれています。そう思うと、日本が取った2012年の東北大震災1周年記念式典での無礼な振る舞い(大陸に遠慮し、台湾関係者の席を作らなかったこと)は恥ずべき行為です。
 この大地震で、邵族の人たちの家屋はほぼ全壊。その後、政府と民間支援チームが、伊達邵に邵族文化協会と42軒の仮設住宅を作りました。Yuさんのご主人は、建築家として、復興の際、この村に赴いたそうです。そういうわけで、新婚時代の2年間、お二人はこの地で暮らされのです。

 村の入り口には、こんな看板があります。邵族の七大氏族姓氏です。
 邵族の姓 

これは、邵族村での年間行事計画表
邵族の村の行事予定表 読み方がローマ字表記されています。
ほらねこれ↓
邵族の言葉の読み方 

 
 邵族の村 朝の村はこんなに静かです。だれも歩いていません。

 バナナ バナナの木を見つけましたバナナ


 邵族の村 観光客を意識したためか、いろんなところに邵族の伝統文化が描かれています。

 邵族の村 言い伝えによれば、邵族の先祖が白鹿を追って阿里山を越え南投のこの地に移住したそうです。邵族は台湾政府が認める14部族の中で、最も人口が少ない部族です。今日、邵族の原語を話せる人は10名程度だそうで、絶滅が危惧される言語です。


 邵族の村 伝統的歌舞も描かれています。

 邵族の村 


 邵族の村 絶滅を危惧される邵族の言語。読み方がローマ字表記されています。でも、難しい…。


 

日月潭を発見したのも邵族といわれてます。日月潭での漁の文化も描かれてます。
 邵族の村 

病と、祈祷の関係は世界共通のようです。
 邵族の村 

邵族のシンボルはフクロウ
 邵族とフクロウの伝説フクロウ…、その昔、結婚をしていないのに妊娠をした少女がいました。人々は不謹慎だと罵り、少女は森へと消えていきました。その後、女性が身ごもるとどこからかフクロウが飛んできて、その女性の家の屋根に留まるようになったそうです。人々はそれによって喜事を知り、フクロウをその少女の化身として、大切に扱うようになったのです。

 これは「祖霊籃」を描いたもの、
 邵族の各家庭に祀られている祖霊籃」、 一般に「公媽籃」とも呼ばれます。これは、藤で作られた丸い口と四つの足を持ったカゴ状のものです。カゴの中には祖先から伝えられる衣装が入っていて、 祖先の霊の存在を表す邵族の祖霊信仰最大 の象徴です。そして、その信仰のひとつに、 人は亡くなったら祖霊になって「公媽籃」に戻り、子孫の祭祀を受けるといわれているのです。
 

邵族村の散策は続きます。私は、Yuさんに馬鹿な質問しました。電気、水道はどうなってるのかと…(笑)。ハイ、ご安心ください。電気、水道、そしてガスなどのライフラインは、きちんと整備されているそうです。
 

何か信仰と関係あるような木を見つけました。
 木の根元に注目です。「顔」が見えませんか??
これなんですこれ↓
  

 お~っ、太古の昔から続く邵族の信仰を感じます。何だか、不思議な子持ちになります。


さて、小Mですが、今日も元気に飛び回ってます小M、このブログで大人気なんです。「可愛い~」 「好可愛~ハート。」のメッセージも頂きました。みなさんお気に入りの小Mをお届けしまーす 

「見て!見て!」っていつも先頭を切って何かを発見してくれます。
 

 傍に行くと喜ぶ小M 感謝の気持ちを伝えると、可愛い笑顔で答えてくれます。でも、ちょっとシャイかな。

戦闘機って探検してくれます私達のために、こうやって探してくれるんです。なんて優しいんでしょう!!

 おいで、見つけたよ 「おいで。おいで~」

  
 見て! 「ほら!!」と指さす先には・・・これ↓
 小Mが発見した小魚○(まる)の中の小さなお魚メダカ、見えますか??きゃ~、凄く嬉しいです。こうやって小Mは、私にたくさんのサプライズをプレゼントしてくれます。


 「これ見て、おもしろい植物があるよ!」


  得意げな小M

  Yuさんは、村の方とお喋りしてます。このおじさんは、邵(サオ)族ではなく、賽德克(セデック)族だそうです。

 邵族の村のワンちゃん 邵村のワンちゃん犬

邵族の村 小Mからのプレゼント。沢山の葉っぱとホオズキみたいな袋状の植物。この袋の中には種がたくさん入ってました。謝謝小M!しかし・・・、背部から小Mを脅かす敵が接近シーズー④


  またまたワンちゃん登場シーズー④。実はね~、小Mは、ワンちゃんが怖いんだって


 邵族の村 そんな中、頑張って「おいで おいで」してくれます。男前ーーーっ!
 

邵族の村

「見て!見て!」と指差す方向には・・・。
邵族の村 こんなん見つけてくれました。これ何??


小Mがまたまた何か発見!!
 


これですこれ  マイガール   これ
  てんとう虫小Mは、草花や葉っぱ、昆虫が大好きです。好奇心旺盛で、天真爛漫な小Mです。


  てんとう虫マイガールを私の手に乗っけて記念写真


  こんな笑顔を魅せてくれました。私もとっても楽しいです。

 時間は6時50分。ゆっくり邵(サオ)族村を散策できました。Yuさんは、私の質問に何でも答えてくれました。震災のこと、邵族や賽德克(セデック)族のこと…。とても勉強になりました。今まで見て来た台湾、本で読んだ台湾とは異なる台湾を垣間見ることが出来ました。原住民の歴史、客家の歴史、そして、内省人に、外省人…。九州ほどの小さい島にこれほど複雑な歴史と入り組んだ関係があるのですね。一筋縄ではいかない台湾を知ることが出来ました。奥が深いです。

 さて、お腹も空きました。朝ごはんに直行です。続きはまた今度~。