7度目の台湾旅行 2014年9月25日~27日 その2 日台絆の地 桃米紙教堂へ | J'aime・・・

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私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

 台中高鐵益站から南投客運 8:10発のバスに乗り、私たちが作った1泊2日の旅が始まります。2ヶ月の間に小Mの髪が伸びてます。ちょっと照れくさいのかな?媽媽の後ろにくっついてます。小Mは9歳の可愛い台湾男児です。

 車窓からの景色です。亜熱帯を感じる背高のっぽの木々に青い空…。台湾中部の美しい景色が広がります。

 バスはだんだんと山中に入ります。

 
 南投県の北部、埔里を経由。ここは 台湾の地理的中心地に位置し、「台湾のへそ」と呼ばれてます。良質な水に 恵まれた土地で、特産品の紹興酒はもちろん、美人の多い土地としても知られています。

 車窓から見つけた陳柏霖

 
 
 シャッターチャンスは見逃しません。台湾各地で見れる五月天の雄姿。彼らは間違いなく「台湾的五月天台湾なのですね。

 
 桃米生態村 
 バスに揺られること1時間、9時10分に「桃米生態村 タオミーシェンタイツン到着。桃米生態村は南投県埔里鎮に位置しています。ここは台湾921大地震の際に崩壊した後、再建した新しい地域です。

今回の旅の最初の目的地はここここ 「紙教堂」(Paper Dome )
 入園料100元です。
桃米紙教堂 園中に入り、美しい「丁芳池」に沿って散策します。 
 すごく良い香り 「丁芳池」の淵で咲いていた綺麗なお花。Yuさんが「とても良い匂いがするのよ。この香りは夏のイメージなの」と話してくれました。
 
丁芳池裡面的睡蓮,很美麗 丁芳池裡面的睡蓮,很美麗

 桃米紙教堂 紙で作られた「紙教堂 Paper Dome 」
風雨から守るため、開閉可能なケースのような建物の中に「紙教堂」があります。

桃米紙教堂 これが「紙教堂」の中の様子です。素材が紙で58本の筒状の紙の柱がテント式の屋根を支えているのです。柱はとても高く、5mくらいはあるでしょうか?沢山の光と爽やかな風が入ります。静寂な空間と豊かな自然が調和し、とても居心地が良いです。
 
桃米紙教堂 1999年、台湾中部を震源地とした921大震災が起こりました。その後、阪神大震災を経験した日本と台湾の交流によって、「紙教堂 が、台湾中部の埔里に設置されました。この「紙教堂」は、1995年、未曽有の阪神大震災で焼失した「カトリックたかとり教会」(神戸市長田区高取)の敷地に建てられていました。建築界の異才・坂茂(ばん しげる)氏によるものです。教会といっても宗教的に使われたのではなく、震災で被災した住民の集会所やイベント会場として使われていました。2005年に解体され、その後の移設先を探していたところ、台湾の廖嘉展さんが名乗りを上げ、桃米生態村への移設が実現したのです。解体と台湾までの運送経費を日本が、台湾での設置、その他運営管理を台湾が負担し、日台の協力により完成したのが桃米生態村の、「紙教堂 なのです。

  「紙教堂 」では、カトリックたかとり教会」の震災直後の様子から復興の軌跡をDVDで流しています。高取には、私の大切なお友達家族が住まれてます。震災当時、どんなことがあっても、どんな状態であっても生きていて欲しいと祈りました。ご家族皆様の生存を知った時の安堵感、連絡が取れた時の喜びは今でも忘れられません。友人のご自宅からは長田区の火災の様子が見え、目の前に迫ってくる勢いだったそうです。そんな高取の様子や、震災の経験をこの地で垣間見ることが出来た驚きと共に、ここでも、日本と台湾の絆を感じます。日本と台湾、心はひとつなんですね。

紙教堂の中は、心地よい風が吹き渡ります。柱と同じ大きさの円柱状の椅子で休憩していたら、Yuさんからの贈り物を、小Mが渡してくれました。
  Yuさん給我礼物。 
Yuさん手作りのブレスレットブレスレットと、お箸ケースです。ハンドメイドで、織物を織り、洋服を作るというお仕事をされているYuさんの心こもった贈り物です。とても嬉しいです。

  小Mがブレスレットブレスレットを付けてくれました。
好可愛~。この旅の間、ずっと付けました。そして今も大切に使ってます。手に取るとYuさん小Mの笑顔、そして「紙教堂」での爽やかな空気の感触や香りが鮮やかに蘇ります。


 桃米紙教堂 紙教堂横には祈りの蛙像かえるがいました。その祈りとは…

 桃米紙教堂 8月1日未明に起きた高雄市のガス爆発での犠牲者に捧げる祈りでした。これを見た瞬間、心から祈りたいと思い、手を合わせました。失った命の重さ、残った人々や街に与えた傷の大きさを思うと祈らずにはおられません。一日も早い復興、心から願っています。

「紙教堂」には沢山の祈り場あります。


 祈願蛙 こちらは「祈福蛙」。1999年9月21日の台湾地震への祈りです。

祈願蛙 「祈福蛙」に込められた祈り
祈福蛙」 創作者/張家銘
九二一地震後,青蛙躍升為桃米人的老闆,是社區轉型與價值轉變的象徵。再生牆上的「祈福蛙」,宛如自然之母的化身,是人類的終極依託,隨時給予識或不識的朋友祝福。

9・21地震の後、桃米の社長に跳ね上がったトノサマガエルは、この地域が過去からモデルチェンジし再生のために新たな価値の転換をしてゆくためのシンボルになった。ここに甦る「幸福を祈るカエル」、それは、まるで母なる自然の化身、人類の究極の拠り所で、全ての友の幸福を祈るのです。
(※價值の訳に困りました。どなたか教えて下さい)
参考までに…
この桃米地域は、1995年9月21日に発生した地震で、369戸のうち168戸が全壊、60戸が半壊という大きな被害を受けました。若者が都会へ流失するなど以前から衰退傾向にあった桃米は、地震で大きな打撃を受け、村民たちは復興の方向が見いだせず途方にくれました。しかし、やがて「この地には自然しかない」ことを逆手にとって、蛙、トンボ、植生など豊富な自然生態をテーマに復興村をおこしを進めることを決めました。それ以来、村民自身で生態公園を整備し、自ら自然を学習し、そして外から自然を楽しむ人たちを迎えるといった活動を、地域の力量を高めことを基本にした社区営造(まちづくり)方式で進めてきました。現在は、村に民宿も整備され、多くの人たちがこの地を訪れるようになっています。
「被災地市民交流会」より引用 http://www.pdhsk.com/pdenku.htm

 そして創作者の、張家銘さん、ちょっと気になって調べてみました。1969年南投縣埔里鎮生まれの芸術家です。1995年、阪神大震災の年に名古屋芸術大学彫刻学科に入学されています。その後は、大阪、長野、東京、姫路…あらゆる展示会に出展され精力的に活動されています。日本での活躍の後、台湾各地でも創作活動や展示会を行っているようです。創作活動の傍ら國立暨南國際大學人類學研究所に入学され、人類学を学ばれたようです。創作理念には「生命的過程」「有限的生命無限地演化著」とあります。阪神大震災、そして、故郷南投縣を襲った地震が張さんの創作活動に大きな影響を与えたようです。
コチラ
http://art.pulinet.com.tw/chiaming/?struID=0&cid=6
トップページには、張さんが手がけた作品が数多く見られます。平和、生命の尊さを感じる感動的な作品ばかりです。そして、「これ見たことがあるかも?」というものもあります。本当にそれを見たことがあるのかは分かりません。でも、なぜか懐かしいのです。それだけ魂に訴える強いメッセージが込められているのでしょうね、張さんの経歴、創作理念は「張家銘簡歷下」「創作理念」を参照ください。張さん、好きになりました。日本と関係が深いとは知らず、調べてゆく中でどんどん引きこまれました。これからも、色々調べてゆこうと思います。
  
 

 桃米紙教堂の思い出 「紙教堂 Paper Dome 」の思い出にと、Yuさんが下さいました。この2枚の葉っぱ小松菜小松菜、日本に持ち帰りました。我が家で大切にしています。



  園内のレストランでランチします。入園券100元のうち、30元はこのレストランでの飲食に使うことが出来ます。

 私的桃汁 小Mは鬆餅(ワッフル)とアイスチョコドリンクを、私は桃汁桃ピーチジュースをセレクト。

 玉菁さんお薦めの面包 Yuさんが新竹で買って来てくれた天然酵母面包。レーズンがたっぷり入ってとても美味しいかったです

  小Mが鬆餅を分けてくれましたす。台湾では鬆餅や薄煎餅(パンケーキ)が流行ってるそうです。この鬆餅、フワフワで美味しかったです。生クリームはこってり系でした。日本のライトな生クリームと違うので、たまに食べるのは良いかも。

 小M 摺紙遊戯(折り紙)
レストランで注文した食べ物を運ぶトレーの敷物は、折り紙としても遊べるよう工夫されてます。小Mは早速挑戦してますが、これが難しいったらありゃしない難しいYuさん、私も参戦し、3人で「あーだ、こーだ」と、中国語、英語、日本語で悪戦苦闘します笑。3ヵ国語をもってしても完成しなかったこの折り紙、ゲが折れるはずだったんですけどね。残念ですね。
 小Mとは、食べ物を分け合うこと、折り紙をすることがきっかけで、「会ったことのある人」から「朋友」になることが出来ました。かなり嬉しいです。
 

園内は自然がいっぱいです。これは何?爬虫類は超ニガテなので分かりません。Yuさんが「壁虎 bìhǔ」だと説明してくれました。「ヤモリ」だそうです。でも、トカゲに見える。小Mが「写真撮ったらいいよ!!」と、わざわざ傍まで連れて行ってくれました。怖すぎ !!ここから、小M「私を連れまわす旅が始まります。先頭に立って、何かを見つけては、私を呼ぶのです。私は走ってそこへ行きます。9歳台湾男児の身体能力にどこまでついて行けるか!頑張ってみます。

  お互いを写しあいっこ 
 
  「紙教堂 近くの平和の鐘の前で記念写真。

 小Mが見つけた竹細工のナマズ??
桃米生態村「紙教堂」から再びバス停へ戻ります。途中で見かけたのどかな光景。建物もちょっと面白い。


 
  昼間の日差しは厳しいです暑っ。こうやって私のために先頭にたって案内してくれる二人に感謝です。

 桃米紙教堂から日月潭への巴士 今いるのが「桃米坑」。当初のプランでは「日月老茶廠」という紅茶栽培の地へ行く予定でしたが、日月潭でゆっくりしようということで、終点「日月潭」までバスで直行します。

では、次回はまた・・・、