調理師免許も、ひょっとしたらそっちのグループに入るかも?
そこらは人それぞれの価値観の違いでありましょうけど。
まあ、取って安心とでも思われる方もおられると思いますし。
ホリエモンもそう言っています。
http://news.livedoor.com/article/detail/10266631/
私のここ最近の出来事ですが、
「調理師免許を取りたい」
という方に連続して遭遇しました。
その場合、
「そんなもん取ってどうするの?」
と、言ってしまいます。
そうすると、たいていは反論してこられます。
反論の反論は面倒なので、最近は、何も言わずに心の中で強く叫ぶようにしてます。
さてさて、車の運転を公道でするなら自動車運転免許が必要です。
理美容師さんも当然免許が必要。
弁護士も司法試験に合格しなければだめ。
教師も教員免許が必要
医者も医師免許が必要・・・等々
このような仕事をするには、必ず必要な資格を取らなければいけません。
無免許なら罰則がつきます。
調理の仕事をする場合はどうかと言うと、
免許は必要ありません。
「調理師免許が無いと就労出来ない会社がある」と反論されることがありますが、その時は「へぇー」と言って聞き流します。
では、調理師免許と呼ばれているこの謎の資格は何なのでしょうか?
それは国家資格の一つで、試験内容は筆記だけです。
調理技術の審査はありません。
現場ではほとんど役に立たない資格と思って間違いありません。
これを取れば料理人としてのステータスが上がるなどとは、間違っても思わないことです。
もちろん特典もあります。
一つは、この資格を持った者だけが
「調理師」と名乗れます。
では持ってない者は何と名乗れば良いのでしょか?
調理人、料理人、板前、コック、シェフ、カリスマシェフ、マスター、オヤジ、大将、自称一流料理人、料理の鉄人、超一流エグゼクティブシェフ、外国帰りのシェフ、イケメンシェフ、料理界の革命児、偉大なる料理人、etc・・・・・
もう切りが無いです。
どれでもお好きなものをどうぞ(^^)
特典二つめは、食品衛生責任者になれること。
この責任者はけっこう重要でして、必ず1人いなければ
飲食店営業が出来ません。
すなわち飲食店営業の許可証が交付されません。
ではでは、調理師免許が無いと食品衛生責任者になれないのか?
そんなことはありません。
保健所で講習会がありますので、そいつを受講すれば、食品衛生責任者になれて、飲食店営業の許可証をもらって、めでたく開業出来ます。
衛生関係のお勉強が主で、たいてい1日で終わります。
衛生的に仕事をするのが、調理に携わる者としての必要条件であると教えられます。
食品衛生責任者を置くことが、法的に定められた飲食店営業の条件であって、調理師免許の取得義務はありません。
さて、そして最後に、一番重要な取得費用の事です。
これがホリエモンの指摘している利権ビジネスなのでしょうか?
都道府県毎に試験があり、飛び込みで行けば1万円かかりません。合格率は60~70%だそうです。
取得の為の講座もあります。こちらの相場は約3万円前後でしょうか。
受講は数日かかりますが、年ごとの傾向を考慮して、出題されそうな問題を予想して教えてくれます。100人受講で3×100=300でげす。
無試験で調理師免許が手に入る方法もあります。
厚労大臣指定の調理師学校に入学して、全日制1年通学で、卒業と同時にもらえます。
こちらは少々お高くなっております。学校によって若干違いがあったりしますが、約200万円といったところでしょうか。
さらに様々なオプションも用意されております。
例えばその一つが海外研修等を含めたもう1年通うコースです。
初年度200万+2年目300万の合計500万円の学費を親に払ってもらって、新卒入社で私の下で働いて、1週間で辞めたツワモノがいたのは、確かバブル時代の終わり頃だと記憶してます。
繰り返しますが、飲食店営業に必要なのは食品衛生責任者です。
これでもあなたは調理師免許を取りたいですか?