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れもねーどのノートの裏

ぼーっと想像、妄想してるものを小説のような形で書き殴るつもり。

ブログは「かふぇ・れもねーど」、Twitterは@highlightlemonより。

いつものように閑散とした中にエキゾーストノートが聴こえる、都市郊外のさびれたジャンクヤード。

いつものようにタバコを吹かしていると、立て付けの悪くなってきたドアをガタガタ言わせながら、若い男が入ってきた。

「なぁおやじさん、整備から大改装までやってくれるってのはココかい?」

「あぁ。」俺はいつものように、少々愛想悪く答えた。……自分で言うのもなんだが。

「じゃあ、俺のビートルも生まれ変わらせてくれるのか?」

「あぁ……ちょいと見せてもらうぞ。」

そこにあったのは、いかにも激安で買ってきたような、ビッグテールのビートル。
塗装もぼけ、錆だって浮いてきてる。

「エンジンの調子も悪くてよう……」

キュゥッキュッキュッ……キュゥッキュッキュキュブルルゥウウッブルッ……ブルッブルッ……

「アイドリングだって安定しねぇし……」

ブルッブブブ。

「不意に止まっちまうのな。」

「渋滞なんて地獄だぜ……いつエンジンが逝くか分かったもんじゃねえ……」

「よし分かった。オヤジのテクを炸裂させる時間だ……」

「で、一体何を?」

「1.2リッターか?じゃあD型か……今のエンジンを捨ててEJ15を載せてみる。」

「正気か!?納まりっこ無い事位俺でも分かるぞ!?」

「まぁ見てろ。華麗にぶちこんでやる。」

……時間は流れ、作業場……

「とりあえず物理的には納まった。ワイヤーなんかも動く……動く事には動くが、どうやって冷やす?」

純正のD型エンジンは空冷、EJ15は水冷なのはご存じの通り。

もちろんラジエターなんかも必要になるが、そもそも装備されてないからスペースなんて用意されてない。

……再び時は流れ、納車……

「なぁおやじさん、ホントに走るようになったのかい?見た目はとてもキレイになったけどさ……」

「もちろん。」

バムッ。クァアッキャッキャフロロォゥウウウウ……

「確かにこいつは元のエンジンじゃない。一体どんな無茶をしたんだ?」

「フロア下をフラットにして、隙間に水を張ったチューブをラジエターの代わりにしてある。ちゃんと空気も流れるようにしたし、ちょいと飛ばしても音は上げなかったぞ。」

「こいつはすげぇ……」

「ついでにエンジン以外もまるまるリフレッシュしといた。」

「ありがとよ、おやじさん!」

そう言ってパブロはすっかり元気になったビートルで走り去った。

「フゥー……さぁて、また仕事を待つかぁ……」

仕事を終わらせて、またいつものようにタバコを吹かした。

静けさの中に爆音を聴きながら……