『奇跡』
物心ついた時から嫌いな言葉。
ちよっと嘘臭くて、偽善の臭いのする言葉。
HANTANを産んでから、ますますその言葉は嫌いになる一方で。
おそらく、我が身とは永遠に無縁な言葉として。
拒絶していたのかな。
信じたって報われない
望んだって叶わない
それでも必死にHANTANと向き合い。
満身創痍でHANTANと向き合った4年と5ヶ月。
ヒョッコリと『奇跡』は訪れました。
HANTANの癲癇波が、ほぼ治まっていました。
朝の回診で、神経科チームのドクター達の異様なテンションに気圧されながらも。
半信半疑。
でも、実際脳波を目の当たりにして。
込み上がる物を抑える事が出来ませんでした。
勿論、完全にゼロにはなっていません。
今までが、尋常ではない異常な脳波でしたから。
重責の定義が困難な程。
癲癇波がずっーーーーと出続けていたHANTAN。
あんなに大変だったACTHさえも、即座に逆封じしたHANTAN。
それが、今。
ほとんど、止まっているのです。
今までの癲癇波を100としたら今は、10以下と言われました。
『今月、親子入院入って良かったよ!今が本当に最高の伸び時だよ!』と、言われました。
最初、脳波を診た神経科チームは。
HANTANとは別人の脳波を間違って診ていると思う程、別人のような脳波だったと。
ドクター達が、皆で万歳三唱大喜びしたと。
確かにHANTANが、日々穏やかに生きて行ける。
それだけで『奇跡』みたいなもので。
でも、それでも諦めず向き合い続けていたら。
本当にご褒美のようにとびきりの『奇跡』が訪れてくれました。
今回の親子入院は、気心知れた大切なお友達も一緒に入院していて。
まして部屋が隣りで。
そして、我が身に降り掛かったまさかの奇跡を一緒に喜んでくれて。
自分は本当に幸せだと思いました。
勿論、この状況が続く保証はありません。
まして、HANTANの脳の状態を考慮すればいつ発作が起きても不思議ではありません。
だけれども。
束の間で良いから、この歓びを噛みしめたいと思います。
今日はお酒を買って帰ります。