入社以来、色んな企業の社長に営業させて頂いた。
けど、
圧倒的に大手企業の広島支店から頂く受注の方が多かった。
社長がケチなのか・・・(笑)
いやいやいや。
おいらの主力商品は中途採用情報誌B-ing(中国版)だった。
リクルート(グループ)に入社したのは1997年だったから、
求人市場が急激に冷え込みだしたあたり。
そんな中でも採用活動を続けていたのは、東名阪に本社を持つ会社ばかり。
広島本社の会社はその当時、中途採用は滅多にしていなかった。
念のため、当時のB-ing中国版の求人広告を見てみると、
光通信および関連企業、グッドウィル、パソナ、マンパワー・・・という顔ぶれである。
だから、自ずと本社への営業は出来なくて営業先は支店になる。
それが嫌だとは言わないけれど、支店のニーズは幅が狭いので飽きる。
「人材系の営業をやっています」
という人は世の中結構いる。
でも、営業先がどこなのかで実力は大きく違う。
支店に営業すると、ニーズは採用しか無いと言っても良い。
それも殆どは中途採用である。新卒採用は、普通本社管轄である。
本来、人材系のニーズは幅広い。
採用か、育成か、制度か、あるいは採用という観点でのM&Aか。
労務やマネジメント、経営だって人材系である。
まぁ、その支店の狭いニーズを全部満たしたんか!って言われると、スミマセンなのだけど、
入社3年目を迎え、そろそろ違う事をやりたかった。
この年、支店営業先を数社だけ残して、他は広島本社の企業に替えてもらった。
それでも業績目標は多少上がった。
なに、大したことはないだろう、これまでもやってた訳だし。
・・・大苦戦した(やっぱりか!)。
これまでの経験はほとんど使えなかった。
支店営業で鍛えられていたのは、フットワークとコミュニケーションだけだと知った。
ニーズが発生した時に声をかけてもらえるリレーション作り(コミュニケーション+フットワーク)。
仕事を発注していただいた時にちゃんと納品させて頂く(コミュニケーション)。
新規のそういったお客様を増やすための、飛び込み活動(フットワーク)。
これは、広島本社の社長に営業する際にほとんど役に立たなかった。
だいたい、社長はそんなに暇じゃない(笑)
フットワーク良く訪問しても、そんなに会ってくれる訳が無い。
コミュニケーション能力も、話してて心地良いだけじゃダメ。
採用活動を啓蒙できるように、会った時に何かのインパクトを与えられるようじゃないと、
ゴルフや趣味の話からどこまでいっても仕事の話にならない。あれはきつかった(笑)
しかも!
「こいつ使えんな」
と思われたら最後。
二度と会ってくれない。
社長ってわがままっすよね~。
だから、先進事例を勉強し、新聞を読み、本を読み、ちゃんと話についていけるように。
いや、もっと勉強してレクチャーできるぐらいのレベルじゃないと。。。
提案が西日本で最新のレベルじゃないと。。。
日本最新、世界最新のレベルで提案する人はほんま凄いっすよ。
また、ちょっと強引にでも提案をしないと、市場環境が厳しいだけに、
お客様のほうから勝手に仕事を頂けるということにはならない。
まいったまいった。
つづく ![]()