D居さんは広島駅前の老舗百貨店がOPENするにあたり、
そこで発生するであろう求人ニーズをリクルート単独で取り込む企画を成功させた。



複数のお客様のニーズを想定ヒアリングで把握し、社内調整も全てやった。



約40社の求人原稿が、1つの特集に掲載されるなんて広島では珍しかった。



なんと、当時発行されたB-ing中国版が数日で売り切れ、通常営業活動で使う、
社内でとっておく100冊前後の見本誌も全部書店に流通させることになった。
それぐらい、読者の方々にとってみれば面白い求人誌になったのだろう。



最初は、アルバイト求人ニーズを集めるなんて正社員求人誌では無理だろうとか、
掲載に漕ぎ付けても、そういった読者が付いていないので応募がないんじゃないかとか、
市場で圧倒的に高い掲載費用を払ってくれる所がないんじゃないかとか、
いわゆる「無駄だからやめといたほうがいいんじゃない?」という空気が大勢だった。



D居さんは全く意に介さなかったようだ。



あぁ、この人は面白い人だな、と思ったのを覚えている。





こんな動きを横目で見ながら、個人売上だけは伸び続けたおいらは、
単調な仕事は面白くねーなーと思い始めていた。



社外に出れば、起業した人たちやベンチャー企業で管理職を務める同年代が多く、
そんな人たちが経験している出来事に比べたら、なんて自分はイケてないんだろう、と。



一緒に飲みながら、よく感じていた。



劣等感や焦燥感とは違うけど。



でも、社外に出たときに“こうなりたい!”というものも無かった。



社長というか漠然と会社経営って楽しそうだな~と思うようなことはあったけど。



なんだろな~。。。





つづく テキトー2