おはようございます。


1年ぐらい前にとある経営者の方にお聞きした話。



東南アジアに新規で会社をつくった時に、

現地の役人や経営者に言われたそうだ。



「あんた、ここでそんな商売やっても儲からんだろう」


「かもしれませんね」


「じゃぁ、なんでやるんだね?」


「今は儲かりませんけど、今やり始めないといけないんですよ」


「もうちょっと儲かるようになったごろに来たらよかったのに」


「ははは。それじゃ遅いでしょう」


「で、何年ぐらいやるつもりかね?」


「特に、いつ止めようなんて決めてません」


「?・・・10年以上やるのかね」


「えぇ、少なくとも数十年は止めませんよ」


「じゃぁ、この勝負、結局あんた達の勝ちだね」


「え?どういうことですか??」


「私たちはそんな長期の勝負は到底出来ないし、したくない。

日本人のそういうところだけは、真似出来んわ」



という会話が方々であったそうです。



「Namizo-君、日本人の強みってそれかもしれんよ」


「そうかもしれませんね」



・・・

コロコロ業種やマーケットを変えて、チャンスを巧みに見出して投機する。

そして、儲かったらサッと引く。これを繰り返して大きくなっていく。

まさに外資系投資銀行がそういった儲け方をしているよね。


肥えた土地や動物が多い土地を目指して移民を繰り返して生き延びてきた民族と、

私たちのようにせっせと土を耕して、まず土を育てるところから始めて、食物を育てて、

その地に根付く。そうやって代々ノウハウを受け継いできた民族。

根本的に商売のやり方も、得意な方法も違うのかもしれんね。


小さなことから根気強くやり続ける。


私たちが勝ち残っていくには、それが必要かもしれないね。



今、世界経済が揺れている。

何をすべきか、何をしないべきか。



ふと、思い出したので書いてみました。



テキトー2