大学1年生の秋、車を養うためにバイトを始めた。
ガソリンスタンドのバイト。
実は、初対面の人と話すことは苦手だった。
今おいらを知る人は信じられないかもしれないが、出来るだけ内輪だけで過ごしたかった。
だから大学に入って最初に始めたバイトは皿洗いだった。
でも車を買ってバイトをするなら車関係のバイトの方が便利だろうと思って、
オートバックスやガソリンスタンドを受けていて、決まったのがガソリンスタンドだった。
ちなみに、
もしオートバックスに決まっていたら、整備士っぽい仕事がいいと思っていたし、
ガソリンスタンドでは、給油以外お客さんと話す必要はないだろうと思っていた。
ところが全然違った。
お世話になったガソリンスタンドは、とても営業熱心な新設会社で、
アルバイトに対してもめっちゃ業績重視だった。
当時、ガソリンの値段はレギュラーで100円前後で、多くのガソリンスタンドは、
燃料(ガソリン、軽油、灯油など)だけ売っていたのではなかなか黒字にならないという状態だった。
だから、必然的に油外収益(ゆがいしゅうえき)という言葉が根付いていて、
ガソリンを給油しにきたお客さんに、洗車やオイル交換、水抜き剤などをすすめる。
これが、大きな収益源となっていたので、アルバイトにも販売が目標化されていた。
(油外収益=あぶら以外の収益。ガソリン、灯油、軽油以外の商品)
そんなことを全く知らないおいらは、相当面食らった。
アルバイトにもリーダーという役職があったり、社員の人数が凄く少ないなかで、
どんどん出店を進めるもんだからときに副店長はアルバイトの人がやってたりした。
アルバイトを1年間で10人採用したら、9人は辞める。
社員の人なんて、寮から逃亡する人がいた(笑)
それぐらい離職率が高かったので、結構いろんなモノをしょってる人が社員として働いていた。
借金とか、その筋の方々から逃げている人や、職を転々としている人や・・・
中にはしっかりした人たちもいたけどね。
いや~、すごい人が多かったわ。
そこに入ったおいらの最初の1年間の目標は
「辞めないこと」
だった。
ガソリンスタンド編・・・つづく。
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ちなみにVol.8はここ から。