はちきれそうなぐらいの満腹な朝食を終え、部屋に戻った。
せっかくハワイに来たんだから、ワイキキビーチにも行かなきゃという話になった。
(ヒルトンの前もプライベートビーチで、日向ぼっこには充分だけど)
ワイキキビーチに下心を持って臨んだ。
というよりは、またまた前出の鬼先輩に、操られて行ったという方が正しい。
(そのほうがおいらの面子も保たれるしね)
ワイキキビーチ、ヒルトンからずーっとビーチを歩いて15分ぐらい?
結構遠い。
1kmはあるんだろうな。
途中で、ロイヤルハワイアンなど見学しながら。
ワイキキビーチに着いて、思わぬことで嬉しくなった。
なんと!サーフボードのレンタルがあったのだ。
(ビキニのねーちゃんもいた)
おいらはショートボーダー。
通常、6フィートぐらいのサーフボードに乗っている。
しかし、その頃は思うようにボードに立てず、サーファーというよりは、
パドラー、いや、ペットボトラーだった。
ワイキキビーチでレンタルされていたのはロングボード。
一番短くて8フィート、長くて11フィート。
よくわからんけど、海に入りたいから借りちゃえ。
2時間で10ドルぐらい。
日本は冬。
海に入るにはフルスーツの時期。
ハワイは、夏!
サーフパンツだけで海に入れる。
それだけで嬉しかった。
やったー!海だー!
・・・ちめたい。
さすがにサーフパンツだけだと寒かった。
でも、まー、イケルっちゃイケル。
3月のワイキキビーチ、波のサイズは腰程度。
日本でほぼ初心者のおいらには快適で、
いやー、観光客にしては乗れた乗れた。
自分が波乗り上手くなったと錯覚したね。
だって、11フィートのロングボード、波に乗って無くても立てるし。
海に浮かんでると、左手にダイヤモンドヘッドが見えるし、
まわりの人たちはほとんど外国人。
なんか、心が楽~な感じ。
ほっほ~、ハワイってこうやって楽しむのね。
いや~いいわ。
ぼーっとしばらく海に浮いてたら、みんなおいらの周りから離れていく。
ん?
それとは対照的に誰かが声をあげて近づいてくる。
「ヘイ!ヘイ!
」
「ぉわ!
」
つづく。