結局、GWは宮崎へのサーフトリップを取りやめて、ハワイに行った。
自分の中のこだわりが、自分でも良くわからない。ハワイの方が遠いし。
こだわりなんて、ないのかな?と思う判断だった。
もう6月も近づいた頃、Rで働いた間にお世話になった方々にご挨拶まわりをさせて頂いた。
R、Rグループ企業、東京のお客さま、仕事で知り合った友人・・・
まず、お客さまにご挨拶。
「おやおや、思い切った事しちゃったねぇ」
「いやはや、若いって素晴らしいね」
友人に挨拶。
「え?マジで?いやー、先越されたわ~」
想像していた通りの反応だった。
Rグループ企業の役員のところにご挨拶に行った。
この役員のS井さん(通称たかみっちゃん)は、広島で仕事を一緒にさせて頂いた時に、
Rグループって本当に人材層が厚いな~と感じさせられた方。当時は部長だった。
めちゃめちゃ愛嬌があって、相手がどんな人でも気を遣わせず気さくに話をする。
ご挨拶に伺った時には、また偉くなられてて役員になっておられた。
そんなこととはつゆ知らず、いつもどおり品川の本社オフィスに伺い、受付で。
おいら「S井さんいらっしゃいます?」
受付の方「どちらの部署のS井でしょうか?」
おいら「え?部署わかんないです。あの、たかみっちゃんてよく呼ばれてる人なんですけど」
受付の方「申し訳ありません、愛称まではわかりかねます」
確かに。
しょうがない、携帯に電話してみよう。
・・・出んし。
どうしよう、せっかくココまで来たのに。
そこへ、広島時代の元上司が偶然にも通りかかった。おぉ~助かった。
M川さん「あれ?お前何してんの?」
おいら「お久しぶりっす。いや、退職するんでご挨拶に伺ったんですよ」
M川さん「オレに?」
おいら「あ、はい・・・」
M川さん「あははは。嘘だよ、誰に?」
おいら「あははは、ですよね。たかみっちゃんに」
M川さん「最近忙しくなられたから、いねーんじゃねーかなー?アポとったの?」
おいら「いえ」
M川さん「ま、いいや。席に行ってみるか」
受付の方に挨拶をして、頑丈なセキュリティーのドアをやっとパスすることが出来た。
うわ、広。S井さん、どこに座ってんだろ。。。
オフィスの一番奥のちょっとだけ、アポなしでは訪問しにくい席だった。
へ~、部長って偉いんだ~。と、思っていると、
M川さん「役員になられたんだよ」
おいら「マジっすか!役員って、部署は何になるんでしょうね」
M川さん「何の話?」
おいら「いや、今度来たら受付で何て言えばいいかと思って」
M川さん「それよりアポとって来た方がいいんじゃない?」
・・・確かに。
そこへ、S井さんがこれまた偶然にも戻ってこられた。
S井さん「おーNamizo-、お前何しとんや?どーせヒマしとんやろ!」(関西人)
おいら「えぇ、ヒマっちゃヒマです」
S井さん「そか、元気そーやな。で、どないした?」
おいら「R辞める事になりまして」
S井さん「おー。そーかー。ま、座れ。で、何するんや」
おいら「カクカクシカジカで」
S井さん「ほなお前、これ手伝えや。詳しいことは、M宅、おい、こっちこい」
M宅さん「はい?あぁ・・・」
S井さん「こいつに中国地方やらせるから。おう、おう。大丈夫や。説明したってくれ」
おいら「あの、すみません。よくわかんないけど頑張ります」
M宅さん「詳細決まったら、ご連絡しますので」
あれ?
想定してない業務(仕事)が出来た。
M宅さん、ちなみに部長である。20歳ぐらい上の方なのに。
すみません、ほんとすみません。頑張ります。内容はまだ理解してませんけど。
いやー、びっくらこいたわ。
気を取り直して次の日にRの役員、H田さんにご挨拶に伺った。
役員になられたのが確か39歳の時。バリバリに仕事が出来るすげー人、らしい。
SRKの社長を一時期して頂いていて、その時から仕事の接点よりも一緒に飲みにいく方が多い。
いや、多分・・・、絶対、若造のたわごとをたまに聞いて下さっているのだろう。
すげー人のはずなのに、それを感じさせない。
でも、銀座の本社ビル(今は、東京駅のすぐそば)に伺うと、
周囲のこれまた凄そうな人が、何者やこの若造は?という雰囲気になる。
多分、このH田さんに会いにくる人は、おいらの他は凄い人ばかりなんだろう。
実は、Rを退職することに関しては、H田さんに決断する前に会いに来い、と言われていた。
でも一回も会いに行かなかった。話をして迷っちゃいけないと思ったから。
だから、退職届け(書いたっけ?とにかく退職の意思ってことで)が受理されて、
退職日が確定して有給消化に入ってからご挨拶に伺った。
H田さん「おま~え~。はよ来いつったろ!」
おいら「すみません」
H田さん「ほんと、ゆーこと聞かんやっちゃな~」
おいら「すみません」
H田さん「ま、いいわ。で、辞めて何すんの?」
おいら「カクカクシカジカで」
H田さん「それじゃ食えんだろ」
おいら「わかんないです。でも、Rの生活水準をキープしたままやろうと思ってないですから」
H田さん「ふ~ん。お前、そんな雑草みたいなヤツだっけ?」
おいら「えぇ、実は(笑)」
H田さん「そういや、こないだ元部下でこんなの送ってきたヤツがおったけど、会う?」
(パンフレットを見せられて)
H田さん「こいつも超生意気なヤツだけど、お前、気が合うような気がするわ」
おいら「はい、その方が宜しければ」
H田さん「(携帯でその場で電話して)H田です。おー、今いい?ちょっと、かわるわ」
おいら「はじめまして。カクカクシカジカで・・・」
おいら「お会いすることになりました、明日。」
H田さん「そうか、良かったじゃん。頑張れよ。たまに報告しろよ」
おいら「はい。ありがとうございます」
ここで、東京のR出身の方が設立されたベンチャー企業と出会うことになり、
その場で意気投合。会社設立と同時に、緩やかな提携をさせて頂くこととなった。
・・・あれ?
また想定していない業務(仕事)が増えたような気がする。
おかしいな。。。
こういうつもりじゃ無かったんだけどな。
ありがたいという気持ちより、ほんと不思議な気持ちだった。
みんな優しいなぁ。
ありがとうございます。
つづく。。。