生まれて初めて「採用する側」の業務に携わることとなり、

なんと200名という多くの大学生の中から、

2名採用することとなった。



採用倍率100倍



そんな倍率の中から選ばれたエリートの名は、



ビーサンとナベ



そう、ビーサンとは弊社で大活躍中のビーサンである。

ナベというのは、苗字が渡辺というだけで付けられたあだ名で、

その当時、会社始まって以来の高学歴なプリティガールだった。



ナベは今、Rを卒業し東京でお母さんになっている。

このナベのことは、ずっと後に書かせていただく事にする。



話を戻して。



ビーサンはなんと大卒ではない。

(学歴コンプレックスがないようなので暴露するが)

他に199人も大卒の学生がいたのに、

なぜ専門卒のビーサンだったのか。

・・・未だに謎である。



案の定、コイツは思った以上に変なヤツだった。

(別に当時の採用基準が「変なヤツ」だった訳ではないが、

面白いヤツというのは、だいたい普通の人と何かが違う事が多い)

その半分以上は、プライバシーの関係上ここには書けないが、

残りの半分をあげるだけでも相当なネタになる。



まず、営業マンなのに時計をしない。

そして、それが原因でアポイントに遅刻する。

普通はこれで改善するようなものだが、しない。



商談を進める上で、自分のわからない事を聞かれ、

「法律で決まっています」とのたまって、お客さんに激怒される。

(その後おいらは呼び出され、これまた大目玉をくらう)



基本的に彼についている大きな鼻はオブジェなので

(起業前に強制的に手術させたので今は正常)、両穴とも詰まっている。

四六時中、クチで呼吸するのでハーハーうるさい。



商談に同行すると、途中で腹が痛くなり、しょっちゅう離席する。

商談中ぐらい我慢しろ!と何度も注意したがなおらない。

今でも、ご飯を食べると30分以内に必ず腹をこわす。



入社早々の飛び込みキャンペーンでは、平気で目標を下回る。

「おめーなめてんのか!」と言うと、

「なめてませんよ!やる気がおきないんです!」

と言う。・・・完全になめている。



魚になった方が良いんじゃないかというぐらい釣り好きで、

仕事中にネットサーフィンし、ルアーを何個も買う。






一方で、仕事のほうのエピソードは恐ろしく少ない。






こんな、当時20歳のビーサンが初めての後輩だった。

なかなか世の中甘くない。



約1年ほど、コイツの育成担当を経験し(どつきまわしただけ)、

おいらは人間的にも大きく成長したのだった。





この頃、そろそろ仕事も慣れてきて、

ちょっとした悩みを感じるようになっていた。



そう、このまま会社にいるのか。

外に出て(起業して)頑張るのか。



世の中で、同年代の人たちがどんどん起業し、脚光を浴びていた。




つづく。。。