「やっぱり自分は仕事が好きだ」



思ってみれば、大学に進学した時に一番嬉しかったことは、

親元を離れて一人で自炊できるという事だった。

完全にとはいかないが、自立できるのが何より嬉しかった。



それが、わずか1ヶ月で会社を辞め、2ヶ月もフリーターをするのだから、

本当に耐えられない日々だった。

書かなくてもわかるかも知れないけど、完全に親頼みの生活。

心配して気遣ってくれることさえ、情けなくてしょうがない。



この2ヶ月のフリーター生活は、本当に意味があるものだった。




新卒採用より若干遅れて、1997年7月入社。

大学時代の同級生はまだ研修中のヤツが多い。

自分も、どんな研修を受けさせてもらえるのだろう、

新入社員の気持ちでワクワクしていた。

入社の日は7月4日(土)。

ちょうど、社員総会があり、そこで新しくお世話になる(一緒に働く)方々に

紹介をされた。うわー、いろんなキャラの人達がいる!すっげー!

(なんてったって、バニーガールの格好した人がいた。昼なのに)



早く、この人達に追いつかなきゃ!

(いや、まじめな意味でよ。バニーとしてではないよ)



翌週の月曜日から、正式に出社となった。

おいらを採用してくれたボス、H専務から、

「ウチの研修は基本OJTだから、しっかり食いついていけ」

というようなことを言われた。

OJTって何?



そもそも、Rは良くわからない略語が多い。


SM・・・就職メディア(しゅうしょく・めでぃあ)

KS・・・企画商品(きかく・しょうひん)

なる早オリTel・・・なるべく早く折り返し電話して下さい


などなど、みんなこんな略語で話してるから、新参者には暗号に聞こえる。



ま、OJTは知っててもおかしくないと思うけど(恥)



そのOJTの一環として、いろんな先輩に営業同行させてもらった。

でも、人材業界の話を企業の人事の方々とマニアックにする先輩の話は、

9割以上、意味がわからなかった。

だから、そのどこがポイントなのかもわからない。



いいのかな、これで。

でも、ちょっと楽だしいいか(笑)

なんていい会社に入社したんだろう。

結構、給料もいいし。

ふっふっふ。おいらってツイテる!?




・・・つづく。