古巣への感謝 | やっぱり青が好き

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”しなやかな蒼き刃”岸孝之投手を中心に、
その仲間たちや野球についてつづっています。

 7/11、岸くんが7/13に先発することが判明した。そして相手先発がライオンズ今井くんであることも判明した。6/26のマリンで復調の兆しがあり、7/3のファームの試合では何かを試したらしいとわかっていても、大丈夫なんだろうか…今井くん相手では勝ち目ないじゃん…と憂鬱になってしまった。これ以上負け数を増やしてほしくないのに。なんとか5回まで最少失点で粘ってほしい…。

 

 当日は16時試合開始だったけど、用事があって帰ってきたのが17時。どうしようかと思ったけど、追っかけ再生で見ることにした。日焼けした岸くんがマウンドに上がった。緊張の1回表、ツーアウトからヒット許すも抑えた。ほまずは立ち上がり、ほっとする。

 

 1回裏、ノーアウト満塁のチャンスを作り、2点先制!今井くんから2点も取れるなんて。岸くんなんとかこの2点を守ってほしい…。

 

 2回表、三者凡退。3回表、三者凡退。コントロールがいい。

 3回裏、チャンスを作って2点追加!今井くんから4点も取れるなんて。かなり楽になった。

 

 4回表、三者凡退。5回表、三者凡退。いい時の岸くんだ。さくっとストライクを取ってる。インローで見逃し三振、敷田審判の卍ポーズ出た!

 

 6回表、先頭を出してしまった。ドキドキ。けど抑えた。ここで通算2500投球回達成。前からわかってたけど、試合始まったら頭から抜けていた。ボードを渡され掲げていた岸くんの頬がゆるんだ。その先には、花束を持った銀ちゃん!そうかそうきたか!嬉しそうに笑顔を見せた2人に、じーんときた。ライオンズ戦で達成したのは、やはり縁があるんだ。

 

 7回も先頭を出したけど抑えた。ここでお役御免と思ったら、8回も続投で、三者凡退。8回終わって5対0。まさかもう投げないよね、100球超えてるし、と思ったら9回もマウンドへ。ハラハラ。外野フライ2つのあと、ピッチャーゴロをファーストに送り、球が大地くんから投げ返されると、ようやく笑顔。捕手の石原くんと抱き合った。胸が熱くなった。

 

 13連敗中の今井くんに勝った。119球、被安打3、奪三振3、無四球。まさかの無四球完封のパリーグ最年長記録。ここまでやってくれるとは思わなかった。

 

 ずっと心配だった。今日も負けがついたらどうなっちゃうんだろうと。やっと気持ちが晴れた。

 

 お立ち台で岸くんは「本当に勝ててよかったです」「ご存じ、今井くんに全然勝ててなかったですが、僕も勝ててなくて。なんとかチームに貢献するためには勝ちしかなかったんで、結果だけがほしかったんですけど、相手どうこうじゃなく、1イニング、1イニングしっかりと抑えていればなんとかなるかなという思いで投げました」と話した。結局は結果。ずっと苦しかっただろうな、と思った。必死でファームで投げこんで、走りこんできたんだ。地道な努力が実になって本当によかった。

 

 2500投球回について聞かれると「みんなに感謝しかないですし、使ってくれなきゃここまで投げることはできなかったので、監督、コーチ、もちろんライオンズの監督、コーチ…イーグルスのファンの皆さんのために投げてきたつもりですけども、最初はライオンズのファンのためにも投げてきた数字がこういう結果になったと思うので、ありがとうございます」と話した。

 

 ライオンズとライオンズファンへの感謝のコメントに、じんときた。私もライオンズの頃から応援している1人だから、ライオンズを忘れていないことを言葉にしてくれて、本当に嬉しかった。

 

 最後に「まだまだ投げます。よろしくお願いします」といった。まだまだ応援するから、まだまだ投げ続けてほしい。