LEVI'S Saddleman リーバイス・サドルマン アドバタイジング | フェローズ・志村昌洋の蛮物想声

LEVI'S Saddleman リーバイス・サドルマン アドバタイジング

推定1950年代の米国リーバイス社が店頭用販促品として作った通称”サドルマン”

 

 

カウボーイが馬の鞍を担いでいるところからその名称となった様である。

 

この全高75cm程もある大型のフィギュアはあまり知られていないがハードラバーという、簡単に言えば固いゴムで作られている。

 

そのため高温な場所に置いておくと素材が温まりグニャーっと前かがみに傾いてしまうのだ。

 

大きな上半身に無垢の鞍の重量まで加味されれば細い2本の足で支えきれなくなるのは当然のことである。

 

よって破損しやすく現存数がとても少ない貴重なアドバタイジング・ドールなのだ。

 

その現存する内の一体が我が家に住み着いたのは今から40年近く前、各部の接続も悪くホコリまみれの状態でやって来た。

 

それをこのように分解し丁寧にクリーニングして、緩んだ接合部も締め直し再度組み上げていく。

 

 

現在に至るまで定期的にクリーニング&メンテナンスは欠かしていないのだが、今回この機会に中々お目に掛かれない構造などを紹介しようとブログにまとめてみました。

 

 

 

パーツの接合部だが、見えるかな?全パーツを細いピンで刺し貫いて固定しているんです。

 

 

これも作られた当初が柔軟性のある硬質ゴムという素材のため可能となった接合方法なんですね。

 

で、こんな具合にすす払い&再接合が完了!

 

 

 

 

どうです、かなり良好な保存状態でしょ、折れて紛失しやすい鐙(アブミ)も両側きちんと残っています。

 

パッチや赤タブなどの意匠もしっかり張り付いています。

 

 

 

いい顔してますね!

 

 

「奇麗にしてくれてありがとな!」とでも言っているようですw

 

これからも愛でる喜びを与えて下さいませ!

 

 

 

 

 

 

 

ではパー