呪われた一族 映画アイアンクロー | フェローズ・志村昌洋の蛮物想声

呪われた一族 映画アイアンクロー

昭和の日本プロレスを盛り上げた悪役外人レスラー:フリッツ・フォン・エリックをご存じだろうか。

 

 

わたくし子供の頃からプロレスにあまり興味はなかったが、『鉄の爪』『アイアンクロー』というワードはどこからともなく入ってきて、その恐ろしい響きと鮮血にまみれた指先の映像を今でも鮮明に覚えている。

 

 

今回の映画は、その恐ろしい父を持つ4人の子供たちの生き様に焦点を当てた、フォン・エリック一族の物語を実話に沿って紡いだ作品である。

 

 

 

いつも通りに全く予備知識を入れずに鑑賞したのだが、ある意味期待外れの内容であった・・・ ・ というのも、米国における過激で華やかなプロレス界が主軸となるエンターテインメントかと思いきや、なんとも壮絶な運命を背負った(背負わされた)兄弟たちの物語・・・ ・

 

 

観ていて胸が詰まるほどの悲しいお話であったのだ。

 

 

ネタバレなしで大まかにご紹介すると、5人兄弟の長男は幼少期に他界し、次男であるケビンが弟たちの心の支えとして第一線でプロレスラーとして一家を支え・・・ ・

 

 

 

三男のデビッドも尊敬する兄の跡を継ぎプロレスラーとなる。

 

 

 

四男のケリーは円盤投げでオリンピックを目指すが、米国のモスクワ五輪ボイコットで道を断たれ、やむなくプロレスラーの仲間入り。

 

 

心優しい五男のマイクはミュージシャンを志すも、彼もまたリングへと上がる道をたどる。

 

 

 

ここから先、彼らの人生こそがフォン・エリック家の『呪われた一族』という恐ろしいタイトル通りの運命を迎える・・・ ・

 

(右が実在のフォン・エリック一家:俳優たちの寄せ方は見事でした!)

 

なんと表現したらよいのか、子供心に恐ろしくも華やかなプロレスのイメージを保ち続けるために観ないほうが良かったのか・・・ ・

 

華やかな業界のダークサイドを知る上では観て良かったのか・・・ ・ 非常に結論つけ難く、近年稀にみる悲しいストーリーの作品であった。

 

が! ラスト・ワンシーンに救われたので 星 星 星 .9

 

 

 

 

 

ではパー