怖い映画・・・シャイロックの子供たち | フェローズ・志村昌洋の蛮物想声

怖い映画・・・シャイロックの子供たち

以前WOWOWでドラマ化された同タイトルの劇場版新作映画。

シャイロックの子供たち

 

 

 

銀行を舞台とした小説といえば、鉄板の池井戸潤原作。

 

彼の作品は、世間の評判に左右されず基本的に観ることにしています。

 

 

今まで映像化されたお話しの大部分は勧善懲悪を基本とし、不正を働く輩を正義の鉄槌で打ち砕くヒーローのドラマが主だったように思う・・・ ・ が、今回は登場人物の一部を除いて【ほぼほぼ悪人】の化かし合いw

 

これが良かった!

 

 

まあ銀行が舞台ということで、お金にまつわる不正が軸となり物語は進むのだが、背徳行為を行って後悔し、悩む奴なんてまだカワイイ。

 

さらに上には、罪悪感なんて微塵もない強者が集う吹き溜まりが銀行って業界なのかい?と穿って見てしまうほどに修羅の世界が展開される・・・ ・

 

どこを切り取って話してもネタバレ必至なのでストーリーの紹介は控えるが、シャイロックとはかの『ヴェニスの商人』の強欲金貸し屋のことで、一貫したテーマが「黙って借りた金はばれないうちに返せばいい」っていうもんじゃない(何となくご想像下さいw)

 

 

それと本作の肝は演者がスゴイ!

 

 

阿部サダヲもなんですが、特に橋爪功と江本明の爺さんコンビが秀逸!

この2人がいなかったら軽いタッチの作品になっていたかも知れません。

 

 

袖擦りあうレベルでも銀行とお付き合いのある者にとって、非常に怖い作品でした。

 

観る価値ありの星 星 星 .7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではパー