とにかく暗い映画 ザ・バットマン | フェローズ・志村昌洋の蛮物想声

とにかく暗い映画 ザ・バットマン

今年の上四半期で一番心待ちにしていた作品。

『ザ・バットマン』を観てきました。

 

 

 

TVシリーズ『トワイライト』の時は「何だこの優男?」な~んて軽んじた目で見ていたロバート・パティンソンですが、『TENET』では骨太な戦士を演じ切り、「お、見損なってたかな?」となった彼がバットマン=ブルース・ウェインを演じます。

 

 

 

紅一点、お相手のセリーナことキャットウーマンを演じるのは、何とあのレニー・クラヴィッツの実娘ゾーイちゃん。

スゲー家系ですねw

 

 

 

そして本作のヴィランはリドラー(60年代のTVドラマ、日本ではナゾラーと改名されていましたw)。

 

 

舞台となるゴッサム・シティの悪徳権力者たちを次々と惨殺する手法が、わたくし結構お気に入りの作品『ブラックサイト』を彷彿させる残忍さでエグイ・・・ ・ 

 

このリドラーを演じるのは意外な俳優で、お楽しみとして・・・ ・

 

 

もう御一方は周知されているのでネタバレしますが、まだ大物マフィアの番頭レベルのペンギン=コリン・ファレル。

 

 

ここまで作り込むのなら実力派の新人でコスト浮かせばいいのにと思いますが、今後『ペンギン』のドラマ・シリーズが決まっているということで、主役となる彼に無名俳優は使えなかったという裏事情か。

 

 

さて、ストーリーも画像もとにかく暗い!「バットマンはじめました!」から2年目の若輩ブルースは、感情の赴くまま抑えの利かない暴力で、街に巣食うチンピラをボッコボコにして行きます。

 

 

この方の様にサイコパスとなじられても仕方なし・・・ ・

 

 

その陰で冷静に、知的に、黙々と偽善者を罠に嵌めて行くリドラー。

 

バットマンの唯一の理解者、警部補のゴードンに協力を要請され、2人でリドラーの捜査に乗り出すが、その過程に於いて一歩また一歩と成長していくヤング・ブルースは、両親を殺されたことへの”復讐心”から解き放たれ、自身の力を活かす方向を見出して行くのだ・・・ ・

 

 

 

本作、非常に賛否が分かれているが、まずMCUの様な華やかで分かり易いアクション物が好物の方(こちらも好きですが)には印象が悪いようですね。

 

舞台は常に夜、そしてほとんど雨降り?の3時間長尺にアクション・シーンはほんのわずか・・・ ・ 

で、事件を追う刑事の様にひたすら手がかりを追い求める地味なバットマンw

 

その姿は『セブン』のブラピとモーガン・フリーマンさながら。

 

 

 

かたやリドラーの方は連続殺人犯『ゾディアック』の容姿そのもので、尻尾を掴むことさえ出来ない知能犯。

 

 

 

意に沿わない方の感想としては、「この作品にバットマンとかリドラーっていらないんじゃないの?」っていう、まあ確かにそうも言えるところはありますが・・・ ・

 

 

元々DCって「ディテクティブ・コミックス」の略。

 

 

つまり探偵漫画本であり、本作のバットマンって今まで以上に原作に忠実だったとも言えるでしょう。

 

 

ボロボロに傷付くバットマンでありますが、マスクをとったブルースの目の周りに黒塗りメイク!

 

(あれ?ぺこぱ!?)

 

今までずっと待っていましたよ!普通こうなってるでしょ。

すべてのリアリティーがココに集約されているといっても過言ではない!

わたくしこれだけでも観る価値十分でしたw

 

 

陽のマーベルに対し、『ジョーカー』から陰路線に振り切ったDC、潔しです!

 

星 星 星 . 8

 

 

今週末、また観に行ってこようと思います。

さあ、この映画にバットマンは不要か否か、ぜひ劇場にて貴方の目でもお確かめ下さいませ。

 

 

今回のお土産はミニ・ポスター 相変わらずかさばりますw

 

 

 

 

 

 

 

ではパー