ハウス・オブ・グッチ | フェローズ・志村昌洋の蛮物想声

ハウス・オブ・グッチ

大好きな映画と、わたくしの生業でもあるアパレルの融合。

そしてあのリドリー・スコットがメガホンをとるといったら見ない訳にはいかないでしょうw

 

『ハウス・オブ・グッチ』

 

 

 

実話を基にした原作本の映画化ということで、日本のバブル期から崩壊まで(象徴的な場面を含む)の期間を含みながら、名門GUCCI一族のドロドロした内紛をさらけ出す形で物語は構成されている。

 

年老いた兄弟(兄貴はあのアル・パチーノ)に牛耳られる形で経営され

 

 

るグッチ家の跡継ぎ(アダム・ドライバー)の元へ、一族の一員の座を狙う

 

 

強欲な女(レディ・ガガ)が現れる。

 

 

果たしてその狙い通りに結婚までこぎつけると、嫁は徐々にグッチ家の中核を犯し始める。

 

そして挙句の果てには・・・ ・ という内容なのだが。

 

 

まず作品の印象としては「これホントにスコットが監督したの?」というように、彼のテイストを感じることが出来なかった。

特に2人の結婚式のシーンのBGMがジョージ・マイケルの『フェイス』なのだが、荘厳な教会での画と対極で、とても違和感を感じざるえなかった。

 

 

もしそれが狙いだとするならば・・・ ・ いや、多分狙いだろう。

貴族的なグッチの家系と品格に欠けるアバズレとの相反する式そのものを表現していたのか・・・ ・

 

 

ぶっちゃけ話は凡等。

企業と金の物語で言えば『半沢直樹』の方がよほど面白い。

 

ただ、役者のバトルは凄まじかった!

レディ・ガガのハマりっぷり、演技もそうだが中途半端な美貌や体型がリアリティーを高め、アダム・ドライバーの存在感に欠ける器用な立ち振る舞い。

 

 

 

アル・パチーノは説明不要だろうが、驚いたのは、もう一人の跡継ぎを演じたジャレッド・レト。

 

 

まず風体が原形を留めないほどの変貌っぷりと、まるで『ゴッド・ファーザー』の次男坊フレドを演じるジョン・カザールと見紛うダメっぷりは出色の出来と言っても過言ではありませんw

 

 

全体を通して楽しめたのですが、難を言えば2時間半越えという長尺。

スコットの作品は得てして長いだが、あと30分は詰められたでしょう?

という眠気を誘う場面の編集内容で星 星 星 

 

 

 

 

 

ではパー