映画 ディア・エヴァン・ハンセン
本作は2015年に舞台として公演開始されたミュージカルを
映画化した作品となります。
世間では映画好きの方でもミュージカルと聞くと腰が引けるという
人も多々いらっしゃいますが、まずはそこを改めましょうw
今回の『ディア・エヴァン・ハンセン』お勧めです!
とある高校に通う主人公のエヴァン・ハンセンは対人系の精神障害に
悩まされていた。
医者からは治療の一環として、自分に宛てた手紙を自分で書くということ(これ意味あるのかね?)。
ある日、あろうことかこの手紙を学校のプリンターで出力してしまい居合わせたサイコ野郎に奪われ持ち帰られてしまうのだ。
そしてなんとなんと、その後このサイコ君は命を落としてしまう。
まずいことに先ほどの手紙をポケットに入れたまま・・・
これを見た両親は「うちのサイコ長男にも友達がいた!」と勘違い。
なぜなら、その手紙の出だしが『親愛なるエヴァン・ハンセン』
なのだから・・・ ・
さらにさらにこのサイコ君は、エヴァンが密かに慕う同級女子の実兄ということで、残された家族を慰めることと女子に好かれたいがために、サイコ君と「親友でした・・・」と嘘をついてしまうのだ。
そこからローリング・ストーンな展開へとなだれ込んでいく!
これ以上は言えませんが、取り巻く環境や「サステナブル」等といった、近年あちこちで聞くワードなどを考えるに、'15年の舞台から
相当いじられた背景に変わっていると予想されるが、物語を大きく動かすツールのSNSにおいては、改めて本当に怖い諸刃の刀だということを再認識させられる。
しかし、それぞれの立場にいる人間の心理描写など、丁寧に描かれているところや、人には打ち明けられない悩みに苦しむ人々の弱さなど
秀逸な演出は見応えありました。
また、完璧なハッピーエンドではなく、中途半端な終わり方が
この映画にとてもよくマッチしていて好感持てたな〜
ミュージカルが苦手と言われる方にも是非ともお勧めしたい!
舞台、本作ともに主演を務めたベン・プラットの美しい歌声の
余韻に浸りながらの執筆でしたw
+ 0.7
では