最後の決闘裁判 | フェローズ・志村昌洋の蛮物想声

最後の決闘裁判

またまた終演間際の滑り込み鑑賞にて、これから観たいと思っても

果たして上映しているのか分からないタイミングでの御紹介。

誠に申し訳ない!

 

さて、かのリドリー・スコット監督最新作『最後の決闘裁判』ですが

 

 

 

主演のマット・デイモンとベン・アフレックの共同脚本とな。

 

 

この二人はグッドウィルハンティングの頃からホントに仲良しですな。

 

 

リドリー・スコットの騎士物と言えばグラディエーターが有名だが

本作は、舞台をローマから中世のフランスに移し、二人の騎士と

一人の美女との間で起きた三角関係のもつれから(ソープオペラ?)

 

 

命を懸けた決闘へとなだれ込む人間ドラマだ。

 

 

親友として幾度の戦いを助け合い生き延びて来たジャン(デイモン)と

 

 

グリ(アダム・ドライバー)だったが、立ち振る舞いが上手く領主の寵愛を受けるグリとは対照的に・・・ ・

 

 

 

真面目だが不器用なジャンの居場所は狭くなる一方。

 

 

しかし、富豪の娘マルグリット(ジョディ―・カマー)との縁談が決まり

ささやかな幸せを掴む・・・ ・ 

 

が!

 

マルグリット一人残された家に何者かが押し入り

彼女は強姦されてしまう。

 

しかもその犯人が、かつての親友グリだと彼女は告白し

激怒したジャンは裁判に持ち込むが、途方もない男尊女卑の時代

無罪を主張するグリの証言で結審はつかず、決闘で生き残った方が

真実を語る者。

敗者が偽証した悪人と、なんともな~な結末へと向かう。

(神は正しい者に味方するから真実を語る方は負けないんだと)

 

 

しかし、この決闘でジャンが負けてしまうと、当の被害者である

マルグリットまで生きたままの火あぶり(無茶苦茶だわ💦)

 

 

果たして結末はいかに!

 

 

この作品は2時間半を超える長尺なんですが、主演三人の回想シーンが各章で語られるのだが、ほぼ同じ内容のシークエンスが

繰り返される・・・ ・ ココだよココ!

 

それぞれの主張でもう少しシーンに変化を付けたり、被る部分を

短く編集して2時間枠に収めていればテンポも良く

迫力の決闘シーンも更に際立ったものになっていたであろう。

(黒澤の羅生門は参考にしたのかな?)

 

 

だが、しかし、嫌いじゃないなこの作品。

 

海外の中世物って苦手な方が多々いらっしゃいますが、

根本は日本の時代劇と一緒。

中身はおんなじ人間です、嫉妬や嫉みは時代や海を越えても

同じと言うことですね。

 

それにしてもジョディ―・カマーが美しかった!

 

 

グリが奪いたくなる気持ちも分かります、が・・・ ・

 

この果てしない欲深キャラをアダム・ドライバーが見事に

演じきっていました。

 

 

既にスター・ウォーズのイメージを一新!?

第二のハリソン・フォードとなるか?目が離せない俳優さんです。

 

 

間に合えば是非劇場で!

 

星 星 星 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではパー