プロミシング・ヤング・ウーマン
先週末は遠出もせず庭にタープを張り、扇風機を背負い
しこしこと自転車修理や、オリンピック観戦の合間
どうしても気になる一本を観に行ってきました。
それが「プロミシング・ヤング・ウーマン」
直訳すると「将来有望な若い女性」
確かにこれが邦題じゃぁお客来ないよねw
なぜ気になっていたかと言うと、海外の映画祭で上映された際
非常に高い評価を受けたという事と、結構好きなジャンルの
スリラー映画というのがずっと小骨の様に引っ掛ってたんですね。
しかし近場では上映館がなく、少し足を伸ばしてTOHOシネマズ
ららぽーと横浜まで遠征。
監督も新人、キャストもそれほど有名人がいない、まぁぶっちゃけ
B級映画と割り切っての鑑賞ではあったが
これが見事に裏切られました!もちろんいい意味で!!
学生時代に経験したトラウマから、スケベ男に憎しみの炎を燃やす
「将来有望"だった"若い女性」キャシーの復讐劇!!
と簡単に言えば大筋はそうなのだが、意味不明な幕開けから
徐々にストーリーが明かされて来る。
その際、あ~ちょっと退屈かな・・・ なんて思ってると怒涛の展開!
うわ―スゴ!と感じ入っていると、またちょいと退屈な構成に
つかみ処のない中盤からのオーラス・・・ ・
とんでもないどんでん返しの大団円?を迎えるのだ!!
ちょいとタランティーノの香りもちらほらする本作の監督は
何と女性。 いや、女性だからこそ作れた作品とも言えよう。
劇中、キャシーの両親がリビングで寛ぎながらモノクロ作品を
TV鑑賞しているのだが、その作品がロバート・ミッチャム主演
古典サイコパス映画の名作「狩人の夜」ではないか!
そのシーンを見て「あ~これはただのスリラーではなく
サイコ・スリラーなんだ・・・ ・ 」と納得するのである。
しかし、キャシーの場合は先天性なサイコパスとは思えないので
後天性のソシオパスなんだなと。
あまり詳しくは話せないので何のこっちゃとお思いでしょうが
鑑賞して絶対に損のない作品なので是非劇場にてご覧下さい。
とにかくとんでもないぶっ飛びの傑作スーパーB級映画です!
こういう作品は次にいつ再会できるか分かりませんから。
では