謎のヴォイニッチ手稿
「ヴォイニッチ手稿」とは謎に満ちた手書きの写本。
240ページにも渡り図版と文章で構成された一大パノラマです!
1400年代初頭に作られたとされ、ウィルフリッド・ヴォイニッチによって
1912年、イタリアで発見されたことで そう呼ばれるようになりました。
内容は、不思議な植物や天体、生命の誕生など様々な絵に
今だ解読不能の文字で手記と思われる文章が書かれています。
この文章を言語学の統計的手法で解析すると、デタラメな文字列ではなく
確かな意味を持つ文章列であることが判明したそうです。
作者について、一説ではイングランドの学者が薬草学に関する知識を
宗教的迫害から守る為にこの特殊な暗号を開発し、書物化したと言われています。
現在もアメリカ・イエール大学で解読が進められているそうです。
さて、お堅い話はここまで!
この度、フェローズの2019SSアイテムで、このヴォイニッチ手稿を
モチーフにテキスタイル化した世界初のハワイアンシャツ(アロハ)が登場!
その制作工程をご覧下さい。
①まずは原本の写しからターゲットの挿絵を選抜し・・・ ・
アウトライン化したイラストを制作します。
②次にバックグラウンドとなる図柄を作ります。
イタリアで発見されたということで、海に浮かぶイタリア半島の中に
解読不能の例の暗号文を入れ込んでいきます。
③そのバックグラウンドにターゲットのイラストを配し・・・ ・
④リピートした時に全体のバランスが取れているか確認します。
⑤ターゲットが目立つよう赤に変えて間隔の微調整をします。
⑥さあ、いよいよ水彩を用いた着色作業に入ります。
原版のタッチを生かすため、ベタッと塗らないように注意!
この作業次第で仕上がりが左右されるので慎重に進めます。
⑦発色を押さえながらもカラフルさを残し、元絵の完成です!
⑧生地幅の原寸大に連結させて、パターンの型入れをシュミレーション。
取り効率を良くしながらも目立つ場所に良い図柄が入る様、工夫して並べます。
⑨生地取りの最終決定後、身頃に対しての柄位置、地目方向を仕様書にまとめます。
衿や袖などの白い場所は、地目さえ正しければどの場所で裁断しても良いということ
それぞれの個体に個性のある表情が生まれ、画一性のない一着が出来上がります。
⑩ハイ、完成しました!!いかがでしょうか。
ご婦人のオイルサーディンA(笑)
皆さんのお好みもあるかと思いますので、ベースカラーを2色ご用意しました。
ご婦人のオイルサーディンB(笑)
何も知らずに出会うのも醍醐味ですが、こうして出来上がるまでのストーリーを知ると
より一層 シャツに対する愛着が湧くかも知れません。
いよいよ今週発売です。お近くの取扱店にお問い合わせいただき
この記事を思い出しながら、ぜひ店頭にてご覧になって下さいませ!
では