※ ここから先を読むと損するレベルの特級呪物となっておりますゆえ、お覚悟の上ご覧ください※
さて、今月の中頃にいよいよ開幕した小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXX モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』はロームシアター京都における2公演を終え、昨日は横浜公演へ。かつて横浜に住んでいたし、はじめて同地へ移住してから泊まったホテルニューグランドに程近い神奈川県民ホールはこれまでに何度も訪れていて親近感もひとしお。そして親の顔より見馴れた山下公園。そんな場所へ今まで苦手だった演目を聴きに行くのだから、まったく人生というのはどう運ぶか分からないものだ
まず小澤征爾へ献奏、そして本公演へ。それらに感銘を受ける美点がいくつもあったことだけを書き残して詳細は後日に。今日は木曜日なので推しに対する萌えを語ることにする
はじめて間近に聴いた歌声の素晴らしさは言わずもがな、さりとてめちゃくちゃ華奢だった。その幕が開いて視界に入った瞬間に思わず悲鳴を上げそうになっちゃったほどよ。自分が残念過ぎるにも程がある2等身だから本当に芸術品を鑑賞しているような心持ちでいた、私の1/4くらいしか顔面積がなかった、何を言ってるか分からねえと思うが私も何を見たのか分からなかった…
これまでに何度も貼付してるROHの『コジ…』におけるドラベッラのフィオルディリージ感とフィオルディリージのドラベッラ感は異常。これのせいで昨日も「あれ、どっちがどっちだっけ???」が頻発して集中できなかったまである
もうね、あまりにも近すぎることが弊害となり得ようとは。あまりにも眩しさが過ぎて全然推しを見ていられなかった、何ならたわわに実ったアランチャの木とかばっかり見ざるを得なかった、あまりにも近すぎて! すぐ左側に座られていた老齢の男性がポマードを匂わせていたことと、同じく右側の女性が絶えず吸入器をご使用されていたことが唯一の救いだったよ。あれがなかったら、こうして現実に帰って来られなかっただろうから
そうそう、昨日は寒かったのにクロークで預かってもらえなかった外套を終演後の客席でもたもた羽織って退出しようとしたら小澤征良嬢をお見掛けした。とにかく「お嬢」も整った等身に華奢でいらして、その肌理は画匠達がこぞって筆を走らせ、その愛好者らによって額装される名画を思う美しさであるとも。私が推しなら、こんな人が近くにいたら間違いなく心奪われちゃってるよ。それだけでも推しすご過ぎるな…