昨日オペラ関連のニュースを拾っていたら、こんな見出しを発見

Scala performance: audience member hit by cell phone

「スカラ座におけるパフォーマンスで携帯電話が観客を直撃」だそう

日曜日の夜『後宮からの誘拐』第2幕公演中にバルコニー席から数メートル下の一階最前列席へ携帯電話が落下し観客の頬を直撃。これによって一時公演中断となったものの、幸い怪我がなく大事至らなかったことから、そのまま続行される運びとなった

この見出しをはじめて見た時は、そういう演出なのかと思って驚いてしまった。もちろんそんな訳はなく…いかにも現代らしい話題といえばそのとおりで、申し訳ないけれど「観客に怪我はなかった」ことが分かった瞬間に思わず笑いが込み上げてしまった。日々世界平和の蹂躙など凄惨なニュースにあふれる昨今にあって、誰も傷付かないこういう話題だけ見ていたいとさえ

 

とはいえ、至極当たり前ながら被害者である観客は激おこで、「この携帯電話の持ち主である犯人が名乗り出て来るのを待って通報する。そのためそれまでは(証拠品として)手許で保管する予定」であると話している。個人的には「スカラ座のバルコニー席を話題作にも関わらず難なく押さえている」「劇場が許可していない携帯電話操作を平然と作品上演中に行う」のコンボによって犯人は見付からないような気がする。もし続報があれば、またこちらでもお伝えしたい次第

 

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そのほかの話題としては「英国ツーリングオペラが於ハックニー公演中に楽器を盗まれる」「パルマ王立歌劇場による『愛の妙薬』の配役が変更(ネモリーノ役がジョン・オズボーンからフランチェスコ・メーリ)へ」「サンフランシスコ・オペラによる若手歌手陣の育成を目的としたメローラ・プログラムの最終選出者を発表」など

 

そうした印象がなく知らなかったことながらフランチェスコ・メーリはネモリーノ役もレパートリーなんですね。そのうらぶれた魅力とは裏腹に夢見る青年役が多い彼にとっては十八番とも言える役柄でもあることだし、もし機会があればぜひとも聴いてみたいな

 

件のメローラ最終選出者名簿を一読した感想としては…随分と南朝鮮出身者が多い! 恐らくは当該プログラム選出者の出身国としてアメリカに次いで最も多いのじゃないだろうか。そして、その中にシモーナ・ゲンガーの名前があったことにも驚愕を隠し切れずにいる。彼女ほど輝かしい経歴の歌手をどのように起用していくのか。こちらも今後の続報が待たれる