毎日のニュースでは高校野球や台風情報などの夏らしい話題に交じって、今年もお盆休みの交通ラッシュについて大きく時間が割かれている。我が家は今年は夫がお盆休み返上なので、私は暇に任せて里帰り出産の準備に感けてる。今日はHDDレコーダーの整理をしていて、今は先日CSで放送した『風の錦絵』を視聴中

 

この作品は当時星組娘役トップスターを経て雪組娘役トップスターを務めていたとなみちゃん(白羽ゆりさん)の退団公演ということで、それに合わせて雪組メンバーがそろって地上波に出演したりもしていたので、「これで宝塚歌劇にハマった」っていう方も多かったんじゃないのかな

 

かく言う私もその一人で、それまでも映像で鑑賞する機会はあったのだけれど、これをキッカケにしてDVDと機関誌(「歌劇」と「宝塚GRAPH」)を自分で初めて購入したという私にとっても思い出深い公演だったりする

 

以前の記事でも書いたけれど、私は論理的な理由で誰かを好きになることが多くて、それらの雑誌で読んだインタビューでゆみこさん(彩吹真央さん)を好きになって、今でもその後の公演DVDと機関誌は大事に保管してある

 

エリオットがアナベルを自転車に乗せて走る場面があるんだけれど、あの時は本当にアナベルになってゆみこさんにつかまりたかった(ゆみこさんのあばら骨が折れるレベルで)

 

この動画を観返して「どうして自分がミュージカルを好きだったのか?」を思い出した。そして、「なぜタカラヅカにハマったのか?」も。その2つの質問の答えは似ているようで、実は大きく異なる

 

これが多くの同意を得られるような考え方じゃないことは理解しているけれど、何と言うか…私にとってミュージカルっていうのは楽しいものでなくてはならないんだ。たくさんの悲しみや嘆きに満ちあふれた現実を一時忘れるための、ただ一粒の清涼剤。だから、それが悲劇的な結末を迎えることは許されないし、最後に劇場を後にする際にはそこに必ず笑顔を浮かべさせてほしい。ただし、それが宝塚歌劇ならば、まったく話は変わって来る

 

なぜならば、おおよそのタカラヅカ作品は、最後にパレードが付いてくるからだ。誰が死のうとも、どんな悲劇が遂げられようとも、その後に涙が乾く余地がある。今では積極的にミュージカルなんて観ないけれど、それでも喜劇は素晴らしいと思うし、どんな悲劇をも吹き飛ばしてくれるパレードが持つ「救いの力」って大きいと思うのよ

 

先程貼った作品のパレード。この作品は素敵な曲も多かったし、思わずハラハラしたり、ちょっとだけ泣けて…でも、最後には元気や勇気が出るような結末がとてもよかった

 

ここでも流れている「衝動」と「青春の終わりに」が好きで、よくこれを聴きながら

舞浜駅からオフィシャルホテル群を周遊していたな…(※大体各20回ほどリピート)

 

なんだか「正塚節全開!」って感じだよね(笑)。でも、この作品を好きな人って多い

んじゃないかな。この作品をこの雪組メンバーで上演してくれたことに感謝しかない…

 

実はもともと雪組推し。特にゆきさん(高嶺ふぶきさん)は私が初めて好きになった

ジェンヌさん。この時ののんちゃんへ歌い継ぎする瞬間のカッコよさと言ったらもう!

 

そののんちゃん(久世星佳さん)の大劇場月組男役トップお披露目公演。あれ、この公演でしたっけ? ずんこさんが階段を踏み外して、マミさんが笑顔で舞台袖に引きずったの

 

先述の2人と同期つながりでマリコさん(麻路さきさん)。この並びが好きだったの!

この頃は各組娘役トップスターの並びも素敵で…今でも白城あやか様のブログは必読

 

 

以上、「お気に入りの宝塚パレード集」でした

 

どれもふと気が付けば口ずさんでしまっているようなノリのいい曲ばかりで、しかも「これがあるからこそのタカラヅカ歌劇!」っていう風格に満ちている。普段は軽視しがちな部分だけれど、宝塚にはタカラヅカにしかないよさがあるよね。はたまたオペラにはオペラにしかないよさがあるように