Q. 『ラ・ボエーム』のショナールがテレビを買いました。どこの製品でしょう?

  (ヒント:音楽家で陽気なショナールだから…?)

 

 

A. どこの製品でもない(そもそもこの時代にテレビなどないから)

 

という理不尽なぞなぞを思い付きましたが、あまりにも理不尽すぎて披露する機会なく今に至ります。折角だからここで供養したけども本当に理不尽だな…

 

 

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さて、我が推しは『ラ・ボエーム』においてマルチェッロとショナールの2役をレパートリーとしている。彼にとってはショナールの方がより付き合いが長いらしく、というのも2016-17シーズンのメトロポリタン歌劇場における同作評で「はじめてのマルチェッロ役」と明確に記載があったのだ。偏にそれゆえ信じ続けてきたのだけれど…

 

 

あれ、おかしいな? それ以前にもマルチェッロ役演ってるね…?

 

これまでに彼が出演した『ラ・ボエーム』はスカラ座やローマ歌劇場はじめザルツブルク音楽祭など複数回にわたって観ている。恐らく映像化されていないので観賞してはいないものの、確かに2014年にはウィーン国立歌劇場で同タイトルに出演しているようだ。それによるとゼフィレッリ演出とのことだから、これこそがその動画であると見てもほぼ間違いはないだろう

 

先述の批評では歌声は無論のこと演技もベタ褒めされているものの、この動画を観る限りでは彼の演技性はショナールの方が好相性に思える。より等身大で演じやすい役柄と言い換えられようか。何と言うかうまく表現できないけれど…このマルチェッロはムゼッタと喧嘩別れなんかしなそう。そうした部分は、彼にとって短所というよりは美点であるとも