ところで、先週の中頃から禁酒令が発布されたため、今は断酒しています。この世界の何よりも赤ワインの重厚感と味、そして、それに酔わされて見る世界が好きなので、毎晩が気疎くて堪らない…

 

そう思っていた矢先に、偶さかイクスピアリでいいものを見付けました。ルピシアのティーバッグセット100種です。さまざまな世界各地のお茶が楽しめるということで、毎晩ランダムに選んだフレーバーを同じく世界各国の音楽のお供に楽しんでいます。幼い頃から東京ディズニーランドへ行っては蒐集を続けているマグカップをいよいよ使う機会に恵まれたことだけは「怪我の功名」と言えなくもないかな

 

 

これは恐らく20年以上前に買ったもので、まだ東京ディズニーシー開園以前のもの。平素は赤ワインか水しか飲まないので、こんなのがおよそ手つかずのまま戸棚の一画を占拠している。こうして使用法が確立されるなら、今後はマグカップ選びだって楽しくなりそう?

 

 

さて、この禁酒に伴って重要なのが夜ごとの音楽選びです

 

毎晩の日課であった"赤ワインを飲みながらオペラに耳を傾ける"はひとまず封印します。別に赤ワインがなくてもオペラを聴くことは可能ではあるでしょうけれど、先の妊娠そして授乳中に素面で聴いたオペラは「コレジャナイ感」がすごかった

 

以前にどこかの記事でも書きましたが、私は基本的にオペラと言えばブッファが好きで、そうなると「すべてはシャンパンの泡のせい」とか言われても…って思っちゃいそう

 

そもそも私にとってはマリウシュ・クヴィエチェンその人を知るまでは「オペラと言えば序曲がすべて」だったのだから、別に身悶えるほどのことじゃない。ただあの歌声を、あの演技性を知らなかった頃の自分に戻るだけだ

 

 

 

 

「これからの夜をどんな音楽と共に素面で過ごすのか?」

 

その答えはまだ決めかねているけれど、それが今夜なら在りし日に思いを馳せたいよ。例えば、よく赤ワインを飲みながら聴いた音楽はどうだろう?

 

同じように「戻らない思い出」という意味では、幼い頃に愛した音楽だっていい。私だっていい年齢なのだから、ただ感傷に浸るためにワイングラスを傾ける日もあった。上記の二つの音楽が重ならないなんて、どこの誰が決められるだろう

 

"赤ワイン+オペラ"の数式が確立されるまでの間には、この日課はあらゆる軌跡をたどった。その一つに挙げられるのは、もちろんディズニー関連の音楽に酔い痴れることに他ならない

 

これはかつて最も愛した、そして、今なお一番好きなアトラクションの主題歌。この"Meet the World"が終了した時に一度年パスを排しているから、私にとって東京ディズニーリゾートは本当に愛憎のこもった場所なんだ

 

 

 

私は恐らく「幼い頃からTDRに通っていた記憶を持つ最初の世代」に該当していて、

この"キャプテンEO"の初演の記憶もしっかり備わっている

 

再演版で観直した時に、暗黒の女王がアンジェリカ・ヒューストンだったことに気付いた。こういうのっていいよね、それだけ長く続くものには観るたびに新しい発見がある

 

 

新しいアトラクションもそれはそれで好きだけれど、過去を忘れることは出来ない。この「ミッキーマウス・レビュー」は緞帳から何から何でも好きだった。すべてをこよなく愛していた

 

別けても、この白雪姫の歌声は私にとって今でも特別なものだ。それは幼い少女に歌うことの何たるかを考えさせるのには充分過ぎるものだった。その示唆は今でも続いている。この場所から彼女の歌声が失われて久しい今でも

 

 

「昔の方が断然好きだった!」と思うものばかりかと思えば、そうでないものも

 

『アラジン』の声は、もともと本編の声優を務めていた羽賀研二さんもよかったけれど、件の事情から三木眞一郎さんにキャスト変更された時の方がより合っているように思った。さらに言えば、かつてTDL内で上演されていた"Feel The Magic"で聴くことが出来た、普段はアラジンの歌のみ吹き替えている石井一孝さんの声が一番好きだった

 

唯一無二のものもあれば、そうでないものもある。いずれにせよ、この世の中はすべからく諸行無常である以上は変わらないものなんてない。ましてやディズニーランドが永遠に完成しない場所である以上は、こんな感傷は無用だ。今あるものに目を向けないと

 

そんな訳で、明日からは《今後扱う予定の記事》から「お気に入りのTDL/TDSのエリア内ミュージック」を何となく消化するかも知れません