どうも、こんばんは

 

一度導入部として小噺を書いてみたら長過ぎて自分でもウンザリしたので、全部消して、単刀直入に、「最近観た映画で印象に残っているもの」について書きます

 

 

TwitterのTLで「数十年に一度の名作」というような美辞を見たので、あたら不得意を押して3Dアニメに挑戦したのだけれど…その感想には頷けなかった

 

私が酔い過ぎていたせい? それとも映画通の感想はアテに出来ないっていう502回目の教訓? 個人的には、どうにも中盤の展開が中だるみというか冗長に感じられて…けだし音楽はよかった

 

 

前段として、いわゆるディズニーは「主人公は中南米(ラテン)系」と謳いながら

『ちいさなプリンセス ソフィア』のティーザーを発表したものの、実際に本放送が始まってみたら全然違った…という黒歴史があるので、こうしてメキシコが舞台の作品が興行的にも成功を収めるのは一層のこと感慨が深い

 

私の2013年のベストムービーは『きっと、うまくいく』なのですが、それに似た小気味よさですべての伏線を回収しつつも心温まる大団円は、まさに最高の一言

 

ガエル・ガルシア・ベルナルは、初来日の時に"メキシコの怒れるプリンス"って二つ名を付けられてた時から、その出演作品全部を観ている。個人的に共感したのは『失われた肌』ながら、日本の方には『ブラインドネス』がお勧め

 

どうでもいいけど、これ(※音が出ます)を観てからというもの、ずっと音痴だと思ってた!

 

 

ほかの人たちは、どういう基準で観る映画を選ぶんだろう。私は、これは読書にも同じことが言えるのだけれど、まず好きな作品の傾向が文芸や史劇に偏っているので、

①自分の好きなジャンルをひたすらに掘り下げる

②過去に観てよかったクリエイター陣に導かれる

③何となくジャケット写真にときめきを感じたら

という感じです。他人の評価はあまり信用していません。他人を信用していないからかも

 

にも関わらず、この映画を観た理由は明快で、ただ夫に観ようと言われたから。彼が映画を観る上で重視する点は、ずばり"タイムパフォーマンス"で、今や無料で観られるものから劇場ならば数千円程度の投資をするに当たって、「自分にとって貴重な数時間を差し出すに足る作品」であるかどうかを最重要視してる。そんな彼にとって、「他人の評価」というものは絶対だから、私にとってはしっくり来たためしのない"アカデミー賞受賞!"とかって煽りには目がない

 

この作品がかつてない好評価をロッテントマトで得ているということで一緒に観たけど…比較的早い段階でオチに気付いてしまったので、後はひたすら主人公の俳優を観ながら「この人誰かに似てるな…」とかばかり考えていた

 

劇場公開当時に『シックス・センス』を映画館で観た時に同じく、こういう趣旨の映画ってオチが分かってしまうと本当につまらないんだ。まあ、『シックス・センス』の時にはぬるいジュースを啜るしかなかったものを今回はそれがピノ・ノワールだっただけ幾分にもましだったって思うべきだよね

 

どうでもいいけど、今なお「主人公の俳優に似てる誰か」の解が分からないや。誰だろう?(追記;今更思い出した。ダンサー&パフォーマーのネイサン・クラークだ)

 

 

原作やそれに準じる映像化作品とは良くも悪くも別物として観た方がいいかも知れない。前段で書いたとおりに、以前観てよかったデイジー・リドリー目当てに観賞したにも関わらず、初登場の時の寄りが浮腫み過ぎててビックリした…

 

実母に誘われて『スター・ウォーズ』を4DXで観に行った時に、私は楽しんだのに、彼女曰く、(これまでに一度として同シリーズ観賞経験のない私を誘っておきながら)「デイジー・リドリーが太ったり痩せたりするのが目障りで集中できなかった」とのこと。長期間の拘束で知られる同現場、もしかして他作品への出演がそうさせたのかも

 

何事も比べることは良策じゃないよね。私にとってのポワロことデイビッド・スーシェ版ではジェシカ・チャスティンが演じてた。彼が"灰色の脳細胞を持つベルギー人の探偵"の最終作を演じるに当たっての長編ドキュメントを観た限りでは、彼自身もそのことを迎合していたようだ

 

「そうだよね、彼女は『50/50』でもいい演技をしていたしね」って思ったら、それはブライス・ダラス・ハワードだった。ええ、似過ぎでしょ…

 

 

"季節外れ"もたたってか、まるで日本語版でいいティーザーがなかったので本国版を

 

今作初主演のエドワード・ノートンは、その後『アメリカン・ヒストリーX』で"カメレオン俳優"の二つ名を欲しいままにするものの、日本では「祖父が海遊館の建設に関わったから日本語が話せる」って点ばかり強調してたね。日本のそういうとこ、本当によくないと思うよ。本当によくない

 

 

この年のアカデミー賞は生中継で観ていて、少々席を外して帰って来たら、作品賞は『ラ・ラ・ランド』から今作になっていた

 

「アメリカでは、『そこをどけ』と言われたら従わざるを得なくても、同じことをフランスで言われたら、『そこをど』くのは彼の方である」と言ったのは、ジョゼフィン・ベイカーだったかな?

 

何と言うか…パルムドールをも唸らせる手法で、ほかの先進国の中でも稀に見る超ど田舎の問題を描かざるを得ないって何なんだろうか。確か2006年だったかに『クラッシュ』と『ブロークバック・マウンテン』が競った時と何も変わっていないどころか、むしろ悪くなっているようにしか思えない現状って何だろう

 

全然関係ないけど、この映画はよかったし、この曲もあまりにも情緒に富んでいてよかった。この時のジェイン・シーモアが美し過ぎるし、今なお美しいから彼女から目を離せずにいる。先日亡くなったクリストファー・プラマーの演技も最高だったな…。いつも考えている、この曲のことを

 

 

今夜もまた映画を観ました。そして、それに心底楽しませてもらいました。やっぱり映画って最高だよね。他の…例えば、読書やオペラにはない種類の機微がある。そんなこと言い出したら、このブログのタイトルだけに何なんだって感じだよね。でも、もう少しだけ映画のことについて話したいな

 

という訳で、次回も映画のことを、特に今夜観た作品について語ろうと思うます