かつての推しを崇めている折に見付けて「ぜひ答えよう…!」と思いつつ、延々と手付かずのままだったこちらの質問。今になってふと回答を試みたら、比較的安易に力まず答えられたので、あまり柄ではないけれど、ここに自己紹介がてら置いておこうと思う。ます。

 

 

■好きなオペラ歌手に関する50の質問■

こちらから質問をお借りしました

作成者さんの新サイトも読み応えがあって素晴らしいです

 

◆最初にあなたのこと、ちょっと教えて下さい◆

Q1: まずあなたのHN(お名前)を教えて下さい

>旗本ユカと申します

Q2: オペラ、クラシック歴は何年くらいですか?

>通算のべ13年程度です。オペラに関しては、実際に観るより出演する方が早かった

Q3: ドイツオペラとイタリアオペラ、どちらがよりお好みですか?

>質量としてはドイツ・オペラで、熱量としてはイタリア・オペラって感じかな?

Q4: 劇場にはどのくらいの頻度で足を運びますか?

>以前は週二度は必ず劇場へ行っていました。今は数ヶ月に一度がせいぜいでしょうか

Q5: 実演を観に行くのと、家でのんびりソフト鑑賞。どちらがお好みですか?

>無論のこと実演に敵うものなど有り得ません。とはいえ、自宅で酒杯を傾けながら、ゆっくりとくつろいで観るのもいいものです

Q6: 最近はネットラジオでオペラ、クラシック番組を聴くことが可能になりました。

    お聴きになったことはありますか?

>昔は、毎週末ともなると聴いていました。今でもたまに視聴することはあります

Q7: Yesのかた、よく聴く放送局はどこですか?

>Classical Music Live 24/7, Met Live Stream と Classic Talkと…こうして挙げ出したらキリがないほど

 

◆さて本題です。まずはオーソドックスに◆

Q8: あなたの好きなオペラ歌手の名前を教えて下さい。

>Alessio Arduini(アレッシオ・アルドゥイーニ)

Q9: 歌手の国籍、出身地は?wi0

>出身はロンバルディア(北イタリア)、在住地はウィーン

Q10: 歌手の声域は?

>バリトン

Q11: 歌手はあなたよりも年上?年下?

>年下

Q12: あなたと歌手との初めての出会いは?

>はじめて意識したのは、ウィーン国立歌劇場の『愛の妙薬』でした(それに先んじて何作か観てはいたものの、どれも記憶に残っていなかった)。

Q13: 「この歌手に惚れた!」と思ったきっかけは?

>彼自身のインタビューを読んで、その人生哲学や理念に触れたこと

Q14: 好きな役、レパートリーは?

>『愛の妙薬』のベルコーレ、『コシ・ファン・トゥッテ』のグリエルモ

Q15: これから歌ってほしい(聴きたい)役、または歌って欲しかった(聴きたかった)役は?

>正直に言えば『マノン・レスコー』のレスコーがレバートリーなのなら、『ランメルモールのルチア』のエンリーコを演じてくれてもいいのでは?

Q16: ここだけの話、実は「これはちょっとね…^^;」と思う役は?

>いわゆる推しの行為なら全肯定する性格のファンなので、その可能性を考えたことがなかった

Q17: 印象に残っている公演は?(実演以外でも、録音、録画、ネット放送等、何でもOKです)

>新型コロナ禍の最盛期にあってストリーミング配信してくれた『コシ・ファン・トゥッテ』。奇しくも自身の育休期に重なった閉塞感に息が詰まりそうだったので、大変ありがたかった

Q18: これを聴いて涙が出ちゃった!そんな曲(実演以外でも、アリア単体、録音、録画、ネット放送等、何でもOKです)ありますか?

>家族のほかに…なら、以前の推しで落涙したのが最初で最後、以来は誰の歌声でも涙は出ません

Q19: 歌手のここが好き!なところは?

>あまり芸達者で器用な方じゃないのに、きちんと役柄について熟考すること。その容貌の屈強な様子に反して、あまり雄々しさを感じさせないところかな

Q20: この声。あなたにとって、官能的ですか?

>いいえ。実際のところ、誰かの声を「官能的だ」と感じたこと自体その経験がない

Q21: 密かに感じている歌手のウィークポイント、ありますか?

>その表情筋の硬さから無表情に見えがち

Q22: 歌手の批評。読んで嬉しい誉め言葉は?

>彼に関することに限らず、自分に存在しなかった視点やその感想に出会えた時はうれしいですね

Q23: では逆に、あんまり嬉しくない言葉は?

>何だろう…ちょっと思い付きません。我が推しは賢い人なので、それと参考にすべき批評とそうでないものを巧みに選り分けて必要なものは今後に活かすはず。そもそも建設的でない批判については「推しの良さが分からないなんて…」と憐憫をかけて終わりです

Q24: この歌手のこの役(ディスク)を聴いてもらいたい!それは何ですか?

>ウィーン国立歌劇場の『愛の妙薬』とROHの『コシ・ファン・トゥッテ』

 

◆声と歌あってのオペラ歌手…とはいえ、舞台人でもあるわけで。やっぱり気になる?^^? 外見について◆

Q25: 歌手のルックスはあなた好みですか?

>その役柄によって振り幅が大きいので何とも

Q26: 顔、身体のパーツで好きなところ、ありますか?あれば、それはどこですか?

>口許かな、あと前突っぽい歯列

Q27: 身長は何センチくらいかご存知ですか?

>恐らく170cm前後かな?

Q28: 歌手の普段着姿、見たことはありますか?

>「普段着」の定義が難しいですが…リハーサルなどを含めれば、はい

Q29: Q28でYesと答えた方、ずばり、歌手のセンスについて、どう思いますか?

>以前の推しが完璧で一分の隙もないファッショニスタだったので、まったく気負いを感じさせずに自然体な点は興味深く好感を持っています

 

◆ファンになれば情報収集、したいですよね。ということで、情報収集に関する質問◆

Q30: 情報収集の方法は?

>Opera TodayやIndependentの速報、その他SNS 

Q31: 情報収集していて困ることはありますか?

>そういえば、Opera News誌が廃刊だそうで、実に嘆かわしいことです

Q32: HPやブログで歌手について書いていらっしゃる方にお尋ねします。書く時に気をつけていることはありますか?

>何につけてもそうであるように、いわゆる世論と個人の感想は分かれていることが健全であり望ましいのだと思います。とはいえ、こうしたブログという形態はそれ自体がごく個人的なものなので、その均衡は保たれるべきです。特にオペラは総合的な芸術であるので、それを語る時に一元的に留まらないようにするためには一定の留意が常に必要であると

Q33: 歌手と同世代の同じ声域の他の歌手の動向は気になりますか?

>過去の共演者が同じ作品に出演していると、どう推しの時と違うのか気になってしまいます

 

◆あなたと歌手本人との関わり方について◆

Q34: 歌手のインタビュー記事、伝記等を読んだことはありますか?

>以前のブログ記事で取り上げたものも含めて何本かは

Q35: Q34でYesと答えた方、それによって、歌手に対する感じ方に変化はありましたか?感想は?

>重複になりますが、「真面目な人柄なのだな」と好感を持ちました。もしああまで自身を客観視しているのでなかったら好きにならなかったでしょう

Q36: もしあなたがインタビュアーだったら、歌手に質問してみたいことは?

>質問したいことなら山のようにありすぎて…

 「もしバリトン歌手になっていなかった場合の人生は?」

 「理想とする歌手は?その歌手の経歴を羨ましいと思いますか?」

 「今後リサイタルをしたら何の曲からはじめましょうか、全体のセットリストは?」

 「あなたがエージェントなら、あなたをどんな風に売り込みますか?」

 「もしあなたがソプラノなら、どの演目であなたと共演したいと思うでしょうか?」

 「あなたにとって理想的な就労の環境や条件は? それがキャリアと対峙した場合にどちらを優先させるかも含めて教えてください」

Q37: 歌手が来日したら、観に行きますか?(または、来日した時、観に行きましたか?)

>もし今後来日予定があれば、その時に改めて考えましょう

Q38: 歌手本人と直接お話したことありますか?または、してみたいですか?

>全然話してみたくないし、絶対に存在を認知されたくないんですよね

Q39: 歌手のサインはお持ちですか?

>これは常々思っていることなのですが、その人柄や人生哲学を推し量れる揮毫と違ってサインに価値を見出だせません。彼らは血肉を削って舞台に立つのだから、そんなサインを有難がるよりも一枚でも多く、こちらが決済サインに署名すべきだ

Q40: 「私の気持ち、伝えたい…」もしそう思ったら、どんな方法で伝えますか?

>自分の気持ちを推しに分かって欲しいなんて傲慢だよ。なにかを書くとしたら、このブログが精一杯だ。況や「書く」たる行為は個人的なものだから

Q41: いわゆる「入り待ち」「出待ち」するほう?しないほう?差し支えなければ理由は?

>「長丁場である本番の前後は過度に気が張っているかひどく疲れている(要するに普通の精神状態ではない)」「たくさんのファンが列を成して待っているので歌手の負担が大きく、それを冗長するのは躊躇がある」「そもそもにおいて洒脱で軽妙な気の利いた会話など出来ない」……など、ほかにも五万と理由はあるので、何があろうと絶対にしないことに亡き母に架けて誓う(※なお母は健在)

 

◆まとめ◆

Q42: 他に気になる歌手はいらっしゃいますか?

>以前の推しの動向が気にならないと言ったら嘘になりますが、彼はもう歌手ではないので…

Q43: この歌手のファンになって、嬉しかったことは?

>映像における供給量が多いこと。「今夜はどれを観ようかな」と迷えるなんて身に余る光栄です

Q44: 頭に来たこと、残念だったことがあれば…

>今まさに腹立たしく思っている点として、某medici.tvは検索の精度が低すぎるよ

Q45: 恥ずかしかったことがあれば…^^;

>我が推しは人生の潤いだから。普通なら恥ずべきことでも推しのためなら、それは生き甲斐と昇華するのよ

Q46: 歌手に対する希望、願いがあればどうぞ。

>これから一日でも現役の歌手として長く活躍してほしい

Q47: この歌手に出会えて、幸せですか?

>毎晩かつての推しの足跡ばかり追い掛けてた。もう成長しない存在を見守るのは、それ自体が精神的な苦痛を伴う行為だ。今は新しい供給がふんだんにあるから感謝に絶えない

Q48: あなたにとって、この歌手はどんな存在ですか?

>いわば、新しい生き甲斐かな?

Q49: 歌手へひと言

>数十分くらい考えたんだけど、大して気の利いた内容が思い付かないから、ここは割愛

Q50: 最後に感想をどうぞ

>自分だったら到底考え得ない質問ながら、一切の無駄がない内容ばかりで答えていて唸らされること頻りでした。質問製作者様ご自身の推しに対する愛ゆえなのですね

 

◆おまけ・オトナモードの質問なので、お答えするしないは、お任せします^^#◆
+α:ずばり「抱かれたい」と思う?(男性が女性歌手について答えてくださった場合は、逆ということで^^;)

>例えば、どんなに素晴らしくてもペルセウス像に抱かれたい人やサモトラケのニケを抱きたい人はいないよね。私にとっての推しはそうした芸術品と同じなんだ。自分が近くに寄り過ぎたり、まして手を触れたりしたら穢してしまうかも。だから、そのファンとしての矜持を以て適切な距離で見守るのが務めだと思う

 

 

ただ新しい推しのことを考えるだけで、毎日が充実してるって気持ちがする。いつだってもう一口飲みたい赤ワインの芳香や舌触りがそうであるように「離れがたい」と思ってしまうものは、それだけで居心地がいいものだ