彼が世界で一番好きな俳優のJean-Hugues Anglade(ジャン=ユーグ・アングラード)

 

(これは2015年に起きたタリス銃乱射事件についてのインタビュー映像。彼は当時この列車に偶然にも乗り合わせていて、そのために右手を負傷している)

 

彼はフランス出身の俳優なのだけれど、かつて同僚のフランス人に話したら知らなかった……。現代のようにハリウッド映画の席巻が目覚ましい映画業界の実情を思えば、さもありなんということかしら?

 

彼の出世作が『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』だと言う見方は多いのだけれど、いくつもの作品でさまざまな表情を見せる彼の才能を思えば、その評価はちょっともったいないという気もする

 

 

これまでに彼が演じた役の中で、最も彼にとって適役であると心底思えたのは『王妃マルゴ』のシャルルだった

 

あの演技は、それに携わる者であるのならば誰もが欲して止まない才能を鮮烈に放っているって、ただそれを齧ったに過ぎないだけの私に思わせたから

 


何度も繰り返し観直して、ただ一つの作品として魅せられたのは『インド夜想曲』。実は、これを書いている今も観直しているのだけど、そうするたびに新しい発見がある

 

「いつかロシニョルのように……」。これを観ている誰しもにそう思わせる抗い難い魅力が、この作品には詰まっている

 

 

そう言えば、彼は左利きなんだよ!

ただ並外れた才能と若かりし日の美しさの面影を残す顔立ち――そして、今はさらに美しい――、それに穏やかな表情に親和性を発揮する黒い髪に惹かれずにはいられない。それ以上に何かのインタビューで読んだ、その個性に対する考え方がとても好きだって思ったんだ

 

 

この"世界で一番好きな俳優"であるジャン=ユーグ・アングラードのことが、最高に大好きなんだ