新しい年に | じぃのヒトリゴト

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NPO法人生活環境ネットC&Cの代表が管理するブログです。
日々の考え事や思いつきを書き連ねます。

2日にこのブログを見ていたわが家の12歳少年が、

「せめて、新年の挨拶くらい、しーよ(しなさいよ)」

と言っていましたが、調べてみたら、この数年、新年にはほとんど書いていません。

忙しかったかと言うと、全然。

大きな災害や大きな事故があったせいか、なんだかずっとボーとしていました。

今朝、やっとメールをチェックしていたら、2日にブータンの知り合いから地震のお見舞いメールが来ていたのにやっと気が付きました。5日目にやっとメールを開いたというのですから、かなりの重症です。

ニュースを見ながら、今から30年前に故郷古平で起こった豊浜トンネル崩落事故のことを思い出していました。私はそのころインドネシアに住んでいたのですが、高校時代の通学道路でしたし、友人の姪も被災したそうで、未だに切ない気持ちになります。

輪島の火災を見ながら、やはり昭和24年に起こった故郷古平町の大火のことを思い出していました。私はまだ物心つく前のことで記憶にはないのですが、わずか4時間で720戸を焼き尽くすすさまじいものだったそうです。父は被災地に近い郵便局で局長をしていました。当時の郵便局は電話事業も兼ねていて、町内の電話をつなぐ機械がすべて局内に整備されていました。火が迫っているということで、父は急ぎそれらの機械を避難させたのだそうですが、後々、そのことを失敗だったと言っていました。火事で焼けてしまってもいいから、そのままにしておくべきだったと悔いていました。避難させたことによって、その機械が使えなくなったし、しばらく町内の電話機能を不能にしてしまったということです。

仕事のことはほとんど話さなかった父が話した唯一のことでした。

悲惨な事故を見ながら、そんなことを思い出しながら、ひたすら5日間ボーとしていました。