まだ死ねない(その三十二)70を過ぎても、80を過ぎても、90を過ぎても、しばらくは、「まだ死ねない」と言い続けていました。札幌に移ってからも、地方新聞に短歌を出し続けていましたし、古平の町史編纂室が出している月刊誌にエッセイを書き続けていました。町に出てビラを配って短歌の仲間を募ったりもしていました。まだ死ねないという目標が具体的にどんなことだったのか聞きませんでしたが、いくつになってもまだ何か新しいことができるのではないかという、言ってみれば諦めの悪い性格は、間違いなく私に引き継がれています。