ブータン人は怒らない(その後) | じぃのヒトリゴト

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NPO法人生活環境ネットC&Cの代表が管理するブログです。
日々の考え事や思いつきを書き連ねます。

最終日に、きれいにしているビルのオーナーと汚くしているビルのオーナーと会いました。

きれいビルのオーナーは元イミグレーションの所長だった人だそうで、穏やかで、いかにも知的で、かつ、いい人という感じの人でした。汚いビルのオーナーは、代理出席だったのですが若くてきれいでおとなしそうな女性でした。なんだか悪役として登場してもらうのは心が痛む顔立ちの人でした。ですから、遠回しにこのプロジェクトの意図を説明し、個別に批難する為ではなく、多くのビルのオーナーの代表として来てもらったと汗をかきかき説明しました。

やはりきれいにしているオーナーは、掃除用に一人雇い、日に3回外回りを掃除させているのだそうです。自分も必ずチェックし、必要に応じて厳しく注意をする。そこは観光客にも目につく大切な場所だから、ことさら気を付けているとのことでした。

一方、汚いオーナーも掃除のための人を雇い内部はきれいにしているのだが、外までは手が回らないのだということでした。それに対して、環境部のチーフからは、外部とはいっても柱まではビルの一部であるし、柱にポスターを貼ってはいけないという規則があるのだから、ポスターに書いてある電話番号に電話して剥がしてもらったらどうかと言います。

ええ~~、そこまで言うのぉと思いながらも、とりあえず穏やかに終わりました。

「今はきれいなビルが1軒だけだから目立たないけれど、それが2軒になり3軒になったら、他のビルにもプレッシャーを与えることができるのだから、頑張ってほしい」と言っておきました。

ついでに、

「日本だとこのような会談は喧嘩になってしまうけれど、さすがにブータンは穏やかに話ができてよかった。また、優しそうで、きれいな方だったので私もハッピーだった」

と、最後は笑いを取るつもりで言ったのですが、通訳が訳したのか訳さなかったのか、ピクリとも受けませんでした。

ああ、気まずかった。


左がきれいビル。右が汚いビル。この違いにはやはり理由があった。