ブータンのホテルは、5階建ての4階でエレベーター無しでした。高度2200メートルの酸素の薄い場所で、毎日数回上り下りしていたのだから、酸素のたっぷりある福岡ならば、どうということはないだろう、と思っていました。
ですから、新しい住処は5階建ての4階、エレベーターなし、という条件も平気でした。
しかし、それは「暮らす」ということだけを考えた結果で、「引っ越し」ということはまったく考えていませんでした。
で、段ボール20個、机・椅子・パソコンラック・書棚の山を見た時は、「これはダメだ」と思いました。私プラス土・日しか動けない家族だけでは、必ず腰を痛めてしまう。
ということで、家内が電話帳で安い引越し屋さんを探しました。
「気がよさそうな人だけれど、かなりのおじいさんのようだけど大丈夫かなあ」
と心配していました。
「たぶん、若い学生のアルバイトを連れてくるだろうから、なんとかなるんだろう」と、多少楽観的に考えていましたが、昨日頼んで、翌日学生を雇うことができるのかなあという懸念を感じでいました。
で、昨日、実際現れたのは、確かに家内の言うとおり、おじいさん、でした。
で、相棒はというと、学生ではなく、おばあさんでした。
合計年齢は、たぶん130才はくだらないだろう。ひょっとすると、まだかなり上か。
そんな人たちに荷物を任せてぼっとしているわけにはいけませんから、私もやりました。
4階まで何回往復したことでしょうか。
考えてみれば、彼らも、いくつになっても人様のお役に立ちたいという使命感を持った人なのでしょう。なんとなくシンパシーを感じたし、とても気持ちのいい人たちでした。
おかげで、昨夜は、まったく夜中に目も覚めず熟睡できたのですが、・・・腰は重いし、何年かぶりに指に棘を刺してしまった。