ずっと昔、「愛の国から幸福へ」という、なんとも、ぬる~~い夢を見ることが流行ったことがあります。
「愛国駅」発「幸福駅」行きの切符がたいへん売れたのだそうです。
Wikipediaで調べてみると昭和48年のことです。
昭和48年というと高度経済成長が終わって、第一次オイルショックが始まろうとする時です。みんなそれなりに生活が楽になって、ぬる~~い幸せ気分を求め始めた時なのでしょう。
私はその年に就職し、たしか職場の誰彼となく、「北海道出身なんだから買ってきてくれよ」と頼まれたことがあります。同じ北海道とはいっても、幸福駅は遠いので、
「銭函」ならどうだ、
ということで、わざわざ銭函駅で降りて、何枚か入場券を買ったものです。
その後、突然、裕福になった人がいたという噂は聞かないので、たぶん、役立たずなお守りだったのでしょう。
幸福駅と愛国駅が広尾線の廃線に伴い消えてしまったのは昭和62年、バブル経済の入口です。
高度経済成長とバブル経済の狭間に起こった、ぬる~~い幸せ気分の時代だったのでしょう。