全国津々浦々に焼却施設が整備されたのは昭和40年代の終わり頃です。つまり高度経済成長によってごみ排出量が急増したことに対応するための焼却施設でした。
全国津々浦々にごみ収集車が行き渡ったのは、それより少し前、昭和40年代初め頃です。
技術レベルは大きく向上したけれど、ごみを収集車で運んで、その大半を焼却するというシステムを続けてすでに4・50年になります。
そろそろ、違うシステムに変えてもいいのではないかとも思います。
収集車でごみを運ぶという原始的な方法を止めようという試みは、かなり早い時期に行われました。地下のパイプでごみを輸送しようという方法で、大阪・札幌・東京などの新興住宅地の一部で採用されましたが、これはすでにコスト面、リサイクルの困難性の面から不適切で失敗したシステムであるという評価が下されています。
焼却処理は、資源の無駄遣いにつながる環境に優しくないシステムであるということは、反論の余地のない正論です。しかし、これに勝る安全で無害な処理方法が見当たらないということも事実です。
使ったものをごみとして出して、1か所に集めて処理をするという方法を採用している限り、おそらく今の方法がベストです。
方法としてはベストだけれども、理念としてはワーストである今の方法を変えるためには、ごみをごみとして出して、あとは行政の手に委ねるという社会システムを変えるしかないのだろうと思います。