居酒屋 | じぃのヒトリゴト

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NPO法人生活環境ネットC&Cの代表が管理するブログです。
日々の考え事や思いつきを書き連ねます。

仕事の帰りに、一人でちょっと居酒屋に寄っていくということが習慣になったのは、35才位からです。最初の行きつけの居酒屋は「影武者」という焼鳥屋で、その頃上映された映画「影武者」に由来した名前でした。店自体はさほどきれいなわけではなく、いや、むしろ薄汚く、店主は少年野球の指導に熱中していて決して真面目な仕事ぶりではありませんでしたし、一緒にやっていた奥さんも決して愛想のいい人ではなく、むしろ無口なタイプでしたから、店主が野球にかまけて留守にしている時は、ほとんど言葉を交わすこともなく1時間ほど過ごすということもよくありました。それでも、妙に居心地がよく店主が亡くなるまで20年近く通い続けました。飲み屋のオヤジの葬式に出て、そして泣く、ということは滅多にあることではないような気がします。

それで、一人居酒屋の習慣は卒業することになるだろうと思っていたのですが、ほどなく新しい飲み屋を見つけました。今度は活魚料理屋でした。アジが泳ぐ水槽の前で、決してそのアジを食べないまま数年過ごしました。馴染みの板さんが辞めるのとほぼ時を同じくして、私も仕事を辞めることになりましたから、私もその店を卒業しました。

「一人で飲んでも楽しくないだろう」とよく言われましたし、私もさほど楽しいとは思わず通い続けました。

家庭と職場を分けて考えたいタイプでした。家庭では仕事を忘れ、職場では家族を忘れ、ということに価値観を見出していましたから、その間に居酒屋で過ごす一時間を置くことが必要だったのだと、私自身は思い込んでいたのですが、考えてみれば、学生時代も一人で通う赤ちょうちんがありました。おでんを2個とお酒を2杯飲んで、たしか800円くらいだったと思います。卒業して、その地を離れるときにウィスキーを記念にもらいましたから、それなりに通ったのだと思います。

今は、家の近くの「南ん子」に、月に1回くらい出かける程度です。飲むお酒の量は一向に減りませんが。