幸せだった時(2) | じぃのヒトリゴト

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NPO法人生活環境ネットC&Cの代表が管理するブログです。
日々の考え事や思いつきを書き連ねます。

私も父も泳げないという軟弱ものなのに、2代前は鰊漁の網元でした。子供の頃には網を収納する蔵があって、その網の上でよく寝ていました。私が生まれてから何度か鰊が獲れた時はあったようですが、小学校にあがる頃にはまったく獲れなくなっていました。すでに乾ききった網でも、磯の匂いがしました。たぶん、それが私の幸せだった時の匂いであり感触でした。
やがて、その蔵もなくなった時、私の隠れ場所は、海の中の岩場になりました。
この岩場の向こう側に座るのに都合のいいスペースがあって、よくそこでボーとしていました。
誰にも見つからず、海を見ていることができるので、今考えると、それもやはり、幸せだった時なのだと思います。


こんな内向きだった人間が、「生活環境」がどうのということを言う資格があるのだろうか。