朝日新聞がたいへんなことになっていますが、誤報というと思い出すのは、平成11年2月1日のテレビ朝日「ニュースステーション」のホウレンソウ報道です。所沢の野菜から高濃度ダイオキシンが検出されたと報道されました。最初はあたかもホウレンソウであるというニュアンスで報道されたのですが、実は煎茶の濃度だったという反則報道で、最初はホウレンソウに、その後はお茶に風評被害が発生しました。実際のところ、ダイオキシンの摂取はほとんどが魚介類からですから、ホウレンソウの濃度が10倍であろうと摂取量にはほとんど影響がないのだということも無視した報道でした。その時も、番組のコメンテーターが「この報道をやめて(ダイオキシン問題を)救えるかってんだ!」と啖呵を切ったというお粗末でした。度を越した正義感が偏った報道を生むというのはよくあることですが、しかし、今回も、この報道によって、まるで東電の対応がすべて正義で、原発のリスクも偏った報道による誤解であるという逆風評被害が出るだろうことは、困ったことではあります。