作家 吉井春樹 366の手紙。 -1521ページ目

[やる気]たとえばゴール。

たとえばゴールはどこにあるか。
おぼろげながらであれ、
それを確かめられていますか。

もしくは反対に、
今、自分がいる場所が、
どこなのか知っていますか。

行き先も居場所も、
どちらも見えてないのに、
言葉尻だけを追いかけて、
何に迷ってるのかさえ、
わからずにいるのではないか。

見切り発車も悪くないけれど、
運と勘に頼りすぎると、
それが尽きたときに修正できない。

居場所がないなら、
居場所をつくればいい。
行き先がないなら、
行き先を見つければいい。

それを探したり、
つくろうとしたりせず、
わからないわからないと、
駄々こねつづけてもキリがない。

もちっとだけ、
探してみるべきかと。

なくしたものは案外、
はじめに探した場所に、
隠れていたりするものだから。

[元気]へーーき。

がんばってるのに、

がんばってるように見えない。

悲しいのに、悔しいのに、

辛いのに、しんどいのに、

そんな風に見えないのですね。

隠してるわけじゃないのに、

むしろわかってほしいのに、

なんのための見栄なのか、

なんのための空元気なのか、

自分の中ではどんどん、

積み重なっていくのに、

誰かがいつか気づいてくれるのを、

じっと待ったまま、気づかれないままで。

へーきなフリするのになれて、

いろんな自分を演じることになれて。

そんな自分が嫌なのに、

なかなか仮面を脱ぐこともできずに。

そんなままでいたくないのに、

今日もそうやって、笑ってるのですね。

そんなフリ、しなくていい。

できれば、その裏のその中のその奥の、

本当のあなたを見せてください。

だいじょうぶ。心配せずに。

あなたが全部、見せてくれても、

僕はへーきですから。

[元気]責めないで。

被害妄想だ。

ネガティブ思考だ。

なんだかんだと。

周りからみたら、

ちょっと過剰すぎるくらい、

考え悩んでは、塞ぎこむアナタ。

そんなアナタを、

誰も責めたりしていないのです。

そんなアナタを、

誰も蔑んでなんかいないのです。

だから、これ以上、

自分で自分を責めないでください。

追い込みすぎて苦しまないでください。

アナタの痛みや悲しみは、

アナタにしかわからないのです。

無理して笑わなくてもいい。

泣くのを我慢しなくてもいい。

だいじょうぶ。

アナタはきっとだいじょうぶ。

だいじょうぶな自分を、

笑ってるときの自分を、

ダラダラのんびりしてる自分を、

ちょっぴり無責任なくらいの自分を

どうか、思い出してみてください。