作家 吉井春樹 366の手紙。 -1502ページ目

[元気]たにんではなくて。

自分にできることには、

やっぱり限界があります。

すべてを叶えられる人はいません。

だからって

他人に託してばかりも寂しい。

そうだからって、

自分で背負い込むのも融通が利いてない。

自分でやろうとする前から、

何もかも他力ではカッコわるい。

でも、

できもしないのに自分でやろうとして、

結局、周りに負担をかけるのも

スマートじゃない。

そのバランスがとても難しいのですね。

求めたり、求められたりしながら、

少しずつ、差を埋めていければよいのです。

[恋文]とくべつなひと。

もしその人が、

あなたにとって、

特別な相手だった場合、

やっぱり、自分も

同じように、特別でありたいものです。

でも、判断する基準はなくて、

「あなたは特別です」と言われたから、

自分は特別って思えるほど、バカじゃない。

薄っぺらな言葉ではなくて、

もっと内側から発せられるものの中に、

自分の存在を確かめたいと思うものですね。

ある意味、

選ぶ権利(思い込む権利)は、

あなたに委ねられています。

結局のところは、

確かめる定規はありませんから。

もしかしたら、

その人にとっての、

スペシャルな何かを与えられるあなたならば、

”特別”なのかもしれませんね。

いい意味にしろ、わるい意味にしろ。

[元気]こころきちんと。

そもそもココロはひとつです。

考えたり、思ったりすることが、

同時にいくつかあったとしても、

実は、優先順位があるのですね。

突き詰めて、自問自答してみれば、

おのずと、並びが見えてくるはず。

自分なりに、指針にすべきことが

いくつもいくつもあるのならば、

それをまずは、整理すること。

あれこれと参考にするのはいいけれど、

それを自分の中で、

うまく処理して生かすことが大切です。

参考書を買っただけで安心している場合ではない。

それだけで、乗り越えたり、

成し遂げられたりするわけじゃないのですね。

自分に必要なものの順位付け。

気分によって変わってもいいから、

一度、つけてみるのもいいと思うのです。