決算!!忠臣蔵 | アナナスのサイトーシング・10。

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私たちのDNAの中の窒素、歯の中のカルシウム、血の中の鉄、アップルパイの中の炭素は、崩壊する星の内部で作られた。私たちは星でできているんだ。
(天文学者カール・セーガン)
あなたもわたしも⭐️で出来ている。

決算!!忠臣蔵。を見ました。

忠臣蔵と白虎隊って年末よく見たのも昔タラー

松の廊下、赤穂、泉岳寺あたりで昔ながらの日本人はピンと来たものでした。ビックリマーク

忠臣蔵ってやっぱり日本人にとって特別だから、今までの映画やドラマの主役の俳優さんも、長谷川一夫、江守徹、緒方拳、片岡千恵蔵、三船敏郎、中村勘三郎、北大路欣也、里見浩太朗・・・。

こんな人、絶対打ち取るでしょって素晴らしいメンツ笑キラキラ

決算!!忠臣蔵は、堤真一。

何が新鮮って、決算、だから、予算に焦点を当てたこと。

討ち入りの総予算が9500万スタート。けっこうあるじゃん、と思うなかれ。

そこから浪士たちの生活費とか、江戸までの交通費(十三泊分の旅費と交通費が三百八十五万円)とか、蔵様が敵を欺くための遊興費笑とか出るわけで。そして討ち入るまで1年10ヶ月かかっているので。

赤穂藩て赤穂の塩で有名だし、売上も多かったのでしょうが、そこはやはり地方外様五万石。

どこもそうでしょうが、小さなことからコツコツと、堅実な藩だったようです。

藩がお取り潰しになることになって、方々に支払いを済ませて、家臣の退職金も沢山ではないけれど、きちんと支払った。

でも47人に絞るまで、もっといたので、彼らの生活のあれこれや家賃も予算内から支払って。

本当は殿の命日の三月に討ち入りたかったんだけど、予算がもたないちゅーことで、十二月になったとか。旧暦なので、今の1月30日。雪も降るわけですね。雪

討ち入りといったら死ぬ覚悟なのですが、やっぱり「名誉の死」だから、自己演出にもこだわりたいと。「どうせ」ではなく「だからこそ」なんですね。

お揃いのユニフォームを赤で揃えたいとか、今でいうプロテクターも全員分とか、結構要望が多い。金槌から弓矢まで、浪士達は自前がとにかく無い。用意しなければならない。アセアセ

「吉良邸屋に侵入したら御家老が、銅鑼で合図します」「え・・・俺、銅鑼打つの・・・?(銅鑼は十四万円する)アセアセアセアセ」「太鼓でもいいですが、銅鑼の方が音が聞こえますので」「・・・ふ、ふーん・・・アセアセ

「用心棒達が出てこれないように、木戸に鎹を打ち込みます」「・・・なんぼほど・・・アセアセ

「木戸が30枚なので、二本づつとして、60本です」(二万四千円)

堤真一がだんだん顔面蒼白に・・・・笑宇宙人くん

結局、ユニフォームは、浅野家の得意だった火消しの装束と決まり、保管分があったのでその分浮いて。見事、予算内に収まったのですが。

浪士達の士気を下げるわけにもいかない、でも先立つものが・・・。

提案が出るたびに、残高が減っていく、なかなか、ドキドキする演出です笑

そして、皆、関西弁喋ってるんです。考えてみれば、当たり前といえば当たり前ですよね。

でも、里見浩太朗や北大路欣也が「アホか!」とか今まで言わなかったじゃないですか笑

実際、ある一定以上の武士は、参勤交代もあるし、江戸に転勤もあるから、いわゆる武士の使う標準語も話したようなのですが。やっぱり地元では、普通にお国言葉ですもんねえ。

関西ということで、よしもとの芸人さんも沢山出て、自然な感じでリアリティありました。

浅野内匠頭の奥さんが石原さとみなのですが、やっぱり関西弁。

奥方様、生まれは備後なので広島なのでしょうが、生まれてすぐに浅野家との婚姻が決まったので小さいうちに浅野家に来てるんですよね。江戸住まいも多かったでしょうが、姫路育ちとなるとやっぱり関西弁も喋るんでしょうね。

赤穂浪士達の放免の為に出かける際も、「ほな行こか!!」と威勢良く言ってらっしゃったのがなんとも頼もしい。

そうだよなあ、皆、それぞれの日々の苦労がありながら討ち入ったのだもんなあ・・・と、改めて、感心する映画でした。