天動説が当たり前だった時代に、民衆はその常識を一切疑う気配すらなかったと思う

常識と言う意識を持って生活をするときに、それは疑う余地のない宗教以上のものだったろう

今は地球が回っていることや、宇宙空間に浮かんでいることも常識になってしまったけれども、本当にそうなのか、自分の目や耳や身体で確認できているのか

そう疑ってみると、逆に馬鹿者扱いされるのではないだろうか

 

実は同じことが他の事柄にも当てはまるのではないか?

我々が住んでいる日本における平和はよその国では危険な思想なのではないだろうか

現代の日本文化は、西洋文化の真似をしていると強く思う

明治維新以降 日常における様々なものを、西洋の文化に合わせて変えてきた

西洋文化と言うのは、主にアメリカなことだろう

日本人の多くの人は、世界一軍事力の強いアメリカに追従していることが安心だし、正義だし、唯一の道だと思っていると感じる

アメリカを中心とした西洋文化、それは勝ち組の文化であると言える

アメリカやヨーロッパオーストラリアの勝ち組の西洋、文化圏の人たち、

確かに歴史をひもといてみれば、今までは「勝てば官軍」という言葉通り、それが正しく正義であった

少し前の時代から日本も同様に進化をした

そして、西洋と同じように、どちらかと言うと、勝ち組側に加わった

ところが昨今 見えていない文化圏がたくさんあることに最近気づいた

それは、東西冷戦の頃からの「東と西」の別れかたではなくて、それ以外の国の人々のことである

南米やアフリカなど、多くの人々がこの地球上には住んでいて、実はその人々もずいぶんと発展を続けてきた

今では既に日本と同等と言える国もたくさん出てきた

そういう人たちも含めて考えると、西洋文化圏の人たちの数よりも、それ以外の人たちの人口の方がはるかに多い

例えば、アフリカなんかは、どちらかと言うと中国やロシアと結びつきが強い

そうなると、人口別に比率を分けてみると、アメリカのことを正義だと思っていない国の人々の人口の方が多くなってしまうのである

当然、地球規模で選挙をするわけではないので、一気に人口比率で勝ち負けを競うわけではない

けれども、人間の世の中は人間が作っているからその数を無視できない

国連やら、その他の世界機関を司っている多くの国の判断がアメリカにNGを出す可能性すら出てきた

その時に改めて考え直してみると、果たして、西洋文化の正義が、本当に正義なのかどうか怪しくなってくる

当然、中国やロシアの帝国主義的な考え方を正義とは思いたくない

けれども、人間の歴史を改めて見直してみると、戦いがなくなった事は一世紀もない

結局、人間は戦争しながら進化し続けてきている

ネットやテレビで流れてくるニュースの中の正しいとか正しくないとかそういう事柄について言えば、本当はどちらでもない気がする

勝った方が正義であり、負けた方が悪なのである

 

愚かな考えなのかもしれないが、結局は人間の世の中はそれで成り立っているし、動物の世界は弱肉強食というものが未来永劫続いていくしかないように感じる

 

しかしながら、そろそろ世紀末なので、そこに終止符を打つ「AI」と言う新たな新生物が出てきているような気もするので、それがどうなるかは今後の見ものだろう

 

自分自身も、愚かな人間なので、こういうくだらないことばっかりを考えてしまう

 

本当ならば、田舎で農作業やりながら、一生終えたいと思っているのだけれど、今の時代は、それを許さない恐ろしい時代だなぁと

今でも天動説のままでいいのになぁ、と

そういうことで、今更ながら、愚かな自分をかわいそうに思う