737-900は2000年から生産された派生型で全長42mと737シリーズで最も長い胴体を持った機材です。
ぱっと見では737-800とほぼ同じですが737-900の方が胴体が長くエアバスA321全長44mとほぼ同じ大きさで200人乗りクラスの旅客機になります。
左B737-900 右A321 の比較

2000年に登場したボーイング737-900は737-800の胴体を約3m程延長したモデルで最大座席数は非常口の関係で737-800と同じ189人乗りとなっています。その為前方にビジネスクラスを設置して2クラスで運行する運行に適しています。 座席の関係で航空会社では737-900はあまり使われてなく現在では同じ900シリーズの900ER型に生産を移行したのでこの737-900は737の派生型でも生産数の少ないモデルでもあります。
ミニチュアは737-900型で、ボーイングのハウスカラーを纏った物です。

ドアの配置は737-800と同じなので分かりにくいですが胴体の長さが737-900の方が長いです。前部胴体をメインに延長しているので主翼の位置は737-800よりやや後寄りになってます。

737-900と比較こちらは737-800です。窓の数と車輪の間隔の違いくらいしか見分けるポイントがないので分かりにくいです。737-800の方がエンジン先端から前タイヤまでの距離が短いですね。

そして2005年に開発された737-900の改良型が737-900ER型で燃料タンク増設による航続距離延長と内装設備の改良と非常口の増設で乗客定員が最大215人乗りになってます。現在はこの900ER型が生産されています。
ミニチュアはコンチネンタル航空で使用されている737-900ERです。外観では胴体後部に非常口が追加されています。

横から見ると翼の上のドアから最後尾のドアの間に小さなドアがあるのが900ERなので外観を見わけるポイントにもなります。

このボーイング737-900ERの登場によりライバル機のエアバスA321と定員数でも200人乗りクラスの旅客機で張りあえるようになりましたが、737-900の登場により同じクラスの旅客機ボーイング757-200(全長47m)と定員数や飛行機の大きさや航続距離でバッティングしてしまうという事になってしまいました。
その為ボーイング社では機体の重量が軽く航空会社でも扱いやすくまたハイテク装備の737-900の方に生産をシフトする形で2004年にボーイング757は生産を終了してしまいます。
左ボーイング737-900ER 右ボーイング757-200

ボーイング727の後継として作られた旅客機ボーイング757がボーイング727と同時期に作られたボーイング737がその後継になったので現在ではボーイングのナローボディ機も昔からの顔に戻ってしまいましたね。
現在このように100人乗りの737-600から200人乗りの737-900ER と幅広い旅客ニーズに対応できる機体があるのも737特徴になりましたね。
長期間に渡って生産されているボーイング737だけあって時代に合わせて様々な改良がされているので最初に生産された737と現在の737ではまったく別の飛行機にも見えてしまいますね。


ボーイング737だと4作連続と長話になってしまいましたね。これで737のお話は終了です。次はどんな飛行機が登場して何を書くかはお楽しみに。


1/400 737-900 KLM オランダ航空 スカイチーム PH-BXO(Gemini J...

¥4,200
楽天
ボーイング B737-900ERw コンチネンタル航空 復刻塗装 N75436 1/400Ge...

¥3,591
楽天